2021年 最新バイク事情をリードする注目の6台

あと10年!?ガソリンから電気へ

　EURO1～6による排気ガス規制にとどまらず、近年、ヨーロッパを中心に、将来的にディーゼル車およびガソリン車の新車販売を禁止する方針が次々と発表されている。たとえばイギリスでは2030年までに新車販売を禁止、ハイブリッド車も2035年までに禁止する方針を決定。もちろんその影響はクルマだけでなく、バイクにも及ぶ。
　それを見据えて各メーカーでは電動モーターを搭載した二輪車モデルの開発が急ピッチで進められている。その多くが優先的に規制が進められるであろう都市部をターゲットにした実用車的なスクーターモデルだが、ハーレーが2021年春に日本でも販売を発表したライブワイヤーは電動とは思えない高出力と加速力、そして航続距離を実現し、ツーリングにも使える電動スポーツモデルとして注目を集めている。
　日本でもすでに観光地でホンダが完全電動のPCXをレンタルし、首都圏では電動ベンリィが郵便物を運んでいる。もはや電動バイクは遠い未来の乗り物ではない。この脱ガソリンの流れは2021年中、そしてその後もさらに加速するのは間違いなく、そしてそれはスクーターのような実用モデルだけでなくツーリングモデルやモータースポーツにまで及んでくるはずだ。