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排気量アップでトルク&パワー向上
6軸IMUセンサーを搭載
- YAMAHA
- MT-09
- 国内販売価格/発売日♦未定
「マスター・オブ・トルク」の名を冠するMTシリーズの日本での大ヒットを牽引してきたモデル、MT-09が海外でフルモデルチェンジ。フレームの徹底した軽量化を行い、エンジンも890ccと、45ccの排気量アップを果たしている。さらに新開発の6軸IMUを搭載し、電子制御でさらなる安全性を実現。
YZF-R1に搭載されているよりも50%小さく、40%軽量な6軸IMUを搭載。ロール・ヨー・ピッチの動きを感知し、ECUがマシンをトータルで制御する。
SPECIFICATION
エンジン形式 |
水冷4ストローク3気筒DOHC4バルブ |
総排気量 |
890cc |
ボア×ストローク |
78.0mm×62.1mm |
最高出力 |
87.5kW(119PS)/10,000rpm |
最大トルク |
93.0N・m(9.5kgf・m)/7,000rpm |
変速機 |
6速 |
全長×全幅×全高 |
2,090×795×1,190mm |
ホイールベース |
1,430mm |
シート高 |
825mm |
車両重量 |
189kg |
タンク容量 |
14L |
タイヤサイズ |
F:120/70-17
R:180/55-17 |
ブレーキ形式 |
F:ダブルディスク
R:ディスク |
価格 |
未定 |
MTの歴史
2005
YAMAHA MT-01
コンセプトモデルから引き続き「鼓動」というコンセプト通り、150.3N・m/3,750rpmという圧倒的なトルクを実現したMTシリーズの始祖。それを生み出すのは1,670ccの空冷OHV V型2気筒エンジン。海外向けに2005年から2012年まで生産された。
中古相場:69.8万~105.8万円
2014
YAMAHA MT-09
先行発表されたクロスプレーン・コンセプトに則った直列3気筒120°クランクエンジンを搭載。MTらしいトルクを重視したエンジン特性は、いたずらに速度を追求するわけではなく、日常で使う速度域で扱いやすく「意のままに操れる悦び」を実現している。
中古相場:44.8万~79.2万円
2017~
YAMAHA MT-09
2017年にマイナーチェンジをし、爬虫類を連想させる特徴的なフロントマスクになったMT-09。アシスト&スリッパークラッチやクイック・シフト・システムといった電子制御システムもこのモデルから追加され始めた。2018年からはオーリンズサスなどを装備したSPもラインアップ。
新車価格:102万3000円
中古相場:58.3万~99.8万円
国内外で大きく変わるネイキッドスポーツ
ヤマハもMTシリーズの筆頭モデルであるMT-09をフルモデルチェンジ。6軸IMUを搭載し、トラクションコントロール、スライドコントロール、ウイリーコントロールなど電子制御をさらに強化。さらにフレームとホイールを中心に約4kgの軽量化に成功し、ピストンのストローク量を増やすことで排気量を45ccアップさせ、890ccとした。日常で使える回転域での気持ちいいトルクを追求するMTシリーズがさらにブラッシュアップされた新生MT-09に乗れるのは、2021年春以降とのこと。
そしてTRACER900改め、TRACER9/GTもMT-09と同様の進化をしたモデルの海外リリースが発表されている。MT-07はEURO5に適合させたエンジンを含めたマイナーチェンジ。
ヤマハもホンダと同じく、2020年にスポーツモデルのYZF-R1をフルモデルチェンジしたばかり。2021年はまず、ホンダCB1000RとヤマハMT-09。この2つのモデルが日本上陸を果たし、大きな話題を作っていくだろう。カワサキZ900RSやスズキKATANAといったネイキッドモデルの追随も期待したい。
さらに同じネイキッドスポーツではドゥカティ・モンスターが外見を含めた大きなモデルチェンジを果たしているので、次頁で紹介しよう。
※中古車相場価格はグーバイク調べ(2021年1月)。
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