間もなく生誕40周年
初代SR400は1978年に発売された。ビッグオフローダーのXT500をベースとする手法により、スリムでシンプルな車体にビッグシングルを搭載した新ストリートスポーツという位置づけだった。
翌年、キャストホイールの採用が解禁になると、SR400もこの流れに沿ってSPにモデルチェンジ。これ以降、フロントドラムブレーキへの一時回帰や燃料供給のフューエルインジェクション化など、40年という長い時間の中で数々の熟成と変更が加えられながら、その歴史を刻んできた。そのため、これまでアニバーサリーモデルも多く販売された。
しかし、時代や市場ニーズに対する多少の適応はあっても、SR400はこれまでその根幹に大きく手が加えられることがなかった。399cc空冷単気筒のエンジンは、初代から一貫してキック始動にこだわり、一部をオイルタンクとして使用する鋼管フレームの構造も、初代からこれまでほとんど変わらない。