まるごとNinja時代

まるごとNinja時代

カワサキを代表するオンロードスポーツ「ニンジャ」は、今や250ccからミドルクラス、リッタークラスまでが揃う大人気のブランドだ。今回はビギナーからベテランまでを満足させる個性豊かなモデルをすべて紹介!その魅力を歴史とともに紐解いていきたい。

KAWASAKIの2大ブランド「Z」と「Ninja」

900 SUPER FOUR(Z1)
Kawasaki 900 SUPER FOUR(Z1)
Zの条件 Ninjaの条件
70年代を代表する名車「Z1」や「Z2」を元祖とする「Z」ブランドは近年ではストリートファイターや、先日発表されたZ900RSのようなスポーツヘリテイジの名称に用いられる。対してニンジャは同じオンロードスポーツでも、フルカウルモデルに採用されているのだ。

カワサキ・オンロードスポーツ代表するブランド

カワサキといえば、言わずと知れた世界的にも熱狂的なファンが多いことで知られるバイクメーカーのひとつ。では、なぜそうしたファンが多いかというと、これまでの長い歴史のなかで、数多くのエポックメイキングなモデルをリリースしてきたからに他ならない。

例えば空冷2ストローク並列3気筒エンジンを搭載した「マッハ」シリーズをはじめ、当時世界最速を標榜したZ1やZ1000マーク2に代表される「Z」シリーズがある。そして、今回の主役である「ニンジャ」である。

はじめてニンジャが登場したのは84年。ただし、当時はあくまでも愛称で、正式名称はGPZ900Rである。当時、空冷エンジンを搭載する「Z」に代わる新たなカワサキ・フラッグマシンを発売するにあたり、メイン市場である欧米で強いインパクトを与えるために考えられたのが「ニンジャ」の愛称だったという。

結果、ネーミングの妙はもちろん、ライバルを凌ぐ圧倒的なパフォーマンスと独自性の強いスタイリングによって、GPZ900Rは世界中でヒットを記録。「マッハ」「Z」に続く、カワサキの新たなブランドとして定着したのである。

そしてその後、北米仕様のフラッグシップマシンやスーパースポーツには「ニンジャ」の名称が正式に採用されることとなった。

さらに08年には、レーサーレプリカブームの衰退以降フルカウルモデルのラインアップがほとんどなかった250ccクラスにニンジャ250Rを投入。先鋭化が進む大型クラスのスーパースポーツに対し、スポーティなスタイリングながらもビギナーにやさしい出力特性が若いライダーに好評で、同クラスにフルカウルスポーツブームをもたらしたのだ。さらに今春、フルモデルチェンジを予定しており、さらなる人気が予想される。

そう、ミドルクラスからリッタークラスまで、世界中のライダーを熱狂させるのが「ニンジャ」というブランドなのだ!

Text/Toshiyuki sagayama

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