バイク整備の基礎を学べるSR

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バイク整備の基礎を学べるSR
シンプルな車体構成だから
メンテにも挑戦しやすい!

4サイクルエンジンオイル

これを準備しておくと便利!

処理箱
ペットボトルをカットしてジョウゴにすると便利

自分でオイルを交換するときは、市販の処理箱に廃油を染みこませ、可燃ゴミとして捨てるのが一般的。処理箱は二輪用品店やホームセンターで購入できる。オイル注入時には、ペットボトルをカットしてジョウゴにすると便利。

エンジンオイル交換
ドライサンプ方式のエンジンだが
オイル交換はまったく難しくない

空冷単気筒エンジンを搭載し、極めてベーシックなサスペンション機構やブレーキシステムを採用し、2010年型以降のFIを除けば高度な電子制御機構もほとんど使わないSR400は、バイクメンテナンスの基礎を学ぶ教材としても最適。カウルレスなので、エンジンオイル交換にも挑戦しやすい。

ただしSR400のエンジンは、ドライサンプというエンジンオイル潤滑方式を採用していて、鋼管フレームの一部をオイルタンクとして使用していることから、一般的なウェットサンプ方式と比べてオイル交換の手間はかかる。とはいえ、各作業そのものに難しさはないので、ぜひ方法を覚えてもらいたい。

なお下には記さなかったが、オイル&フィルターの交換時には、2ヵ所のオイルドレンワッシャーと、オイルフィルターのフタに使われるふたつのOリングを新品にすることが望ましい。これらは純正部品で用意できる。

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バイク整備の基礎 その1

フレームをオイルタンクとしても使用しているため、オイルを抜くドレンボルトのうちひとつはダウンチューブに設けられている。オイルが垂れて汚れないよう、アンダーガードは外しておきたい。

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バイク整備の基礎 その2

純正のアンダーガードは、ボルトを3本緩めると簡単に外せる。さらに、オイルを抜いたときにドレン部から垂れたオイルがフレームに伝わって車体を汚すことを避けるため、ガムテープを写真のように垂らしておく。

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バイク整備の基礎 その3

廃油処理ボックスを用意したら、ドレンボルト(10mm六角タイプ)を緩める。ボルトを取り外すと、最初のうちオイルは前輪近くまで勢いよく出てくるので、ボックスの位置を調整。前輪に付着した場合、後で洗浄すること。

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バイク整備の基礎 その4

ドレンからオイルが完全に出たら、ボルト座面をきれいなウエスで拭く。砂利などが付着していると、ボルト装着後のシール性が悪くなり、オイルにじみの原因となる。ボルトもきれいに清掃を!

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バイク整備の基礎 その5

フレーム側のドレンボルトを装着したら、次にエンジン側のドレンボルトを緩める。こちらは、センタースタンドの根本付近に位置。17mmの六角タイプだ。ボルトを抜く前に廃油受けをセット。

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バイク整備の基礎 その6

オイルフィルターも、定期的な交換を忘れずに。フィルターはエンジンの右側に内蔵されていて、フタは3本のヘキサゴンボルトで固定されている。下部ボルト穴はOリング付きなので注意!

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バイク整備の基礎 その7

オイルフィルターは、古いモノを取り外して新品に換装するだけだが、装着時は組み付けの向きに注意。純正部品を使用してもよいが、折り目を増やしてろ過面積を拡大した社外品も入手できる。

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バイク整備の基礎 その8

ふたつのドレンボルトと、オイルフィルターのフタをしっかり装着したら、新しいオイルを入れる。オイル注入口は、燃料タンクとトップブリッジの間に位置。キャップがレベルゲージを兼ねる。

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バイク整備の基礎 その9

自作したペットボトル簡易ジョウゴを使うと、どんなオイル容器形状でもこぼさず注ぎやすい。規定量を一気に入れず、レベルゲージでこまめに確認しながら徐々に入れていく。

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バイク整備の基礎 その10

レベルゲージがアッパーレベルに達したら、ここで一度エンジンを始動。ただし、交換直後は油圧が低下しているので、空ぶかしするのは禁止。アイドリングさせながら、オイル漏れの有無も確認。

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バイク整備の基礎 その11

エンジン停止後、少し待ってレベルを確認。エンジンを始動させるとポンプが働いてオイルパンにオイルが循環するので、レベルが低下する。再びアッパーまで足せば作業完了だ。

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