中古車を選んでいて、「AとBとC、どれにしよう・・・」と似たような中古商品を前にうなってしまうことはよくある
そんなときに決め手のひとつにもなるのが走行距離だ。
走行距離が少なければ劣化の可能性は低くなる
ときには自分の大切な相棒とさえ思えてくるが、バイクが工業製品であることに変わりはない。となれば、劣化することで、性能が低下したり壊れたりすることはある。
劣化のおもな原因となるのは、走行による疲労と時間の経過。このうち走行による劣化=トラブルを少しでも減らすなら、なるべく走行距離が少ない車両を選ぶほうがいい。たとえ同じ条件で同じライダーが乗ったとしても、劣化のペースは排気量などで機種ごとに異なるので、一概に「○km以下を!」とアドバイスはできないが、自分の中で「○km以下で狙いたい」と、明確に決めて中古車を選んでみるのもいいだろう。
ただし、バイクが機械である以上、新車だって壊れることはある。ムキになって低走行距離車にこだわるのではなく、ある程度は許容範囲を広げておくことも大事だろう。
排ガス規制の強化によって00年代にインジェクション化が進み
バイクの世界でもあっという間に、キャブレター車はマイナー化
そんないまだから、中古車や新車でキャブにこだわるのもありだ!
- 排ガス規制が強化された00年代後半には、ほとんど同じスタイルのままでインジェクション化された機種も多い。購入時は、本当にキャブレター仕様かを、もう一度チェック!

性能よりも、昔ながらのフィーリングを求めて
日本国内では、06〜08年にかけて排出ガス規制が強化され、これに対応するために以前はキャブレターで燃料供給していた機種の多くが、廃止またはインジェクション化された。この結果、現在でも新車で購入できる国内4メーカーのキャブ仕様車は、ナンバー付きとしてはホンダのFTR、CB223S、エイプ100のみとなってしまった。
インジェクションは、環境性能の向上だけでなく、始動性や長期不動時の復帰性、燃焼効率のアップなどには優れているが、いわゆる「味」という部分では、キャブレターが優っていると言われる。
今後、キャブレターが復活する可能性はほぼゼロに近く、新車だけでなく中古車もどんどん減っていくはず。チャンスがあるうちに中古のキャブレター仕様車に乗っておくのも、悪いことではない。
自分なりの基準を持ってスマートな中古車選びを!
日本でギア付きバイクに乗っているライダーの大半は、趣味として楽しんでいるはず。そして仕事と違って趣味には、「こういう性能で、こういう装備でなければダメ」なんてものは存在しない。つまり、自分が好きなように愛車を選び、もちろんルールを守った上で、好きなようにライディングを楽しめばいいのだ。
しかしせっかくの趣味だから、ただ漠然と愛車を選んでいたのでは、ちょっぴりつまらない気もする。そこで今回は、愛車を選ぶときにこだわってみたいポイントを挙げてみた。これに優先順位を付けて愛車選びを行えば、バラ色のバイクライフが待っているかも!?もちろんこれらは基本例なので、自分独自のこだわりで選ぶというのは大いにアリだ。ただいずれにせよ、少しでもこだわりを持って愛車を選ぶことで、その後のバイク生活はより充実したものになると思う。
さあ、自分なりの決め手を得て、いざバイクショップへ!