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日本・海外、バイカーズカフェ事情

 イギリス、ロンドンのエースカフェと言えば、カフェレーサーカルチャー象徴であり、ロッカーズの聖地として知られるカフェである。エースカフェは当時人気だったカフェ、ビジー・ビーとともに30年代に開業した。この2店は、他のカフェと違い、当時としては珍しい24時間営業だったために、深夜になると多くのライダーが集まっていたのである。
 エースカフェは途中数年のブランクがあったが近年になって復活、今では毎週のように二輪・四輪のイベントが開催されている。愛車でカフェに乗りつけ、愛車を眺めながら一服。半世紀以上前から、バイク乗りの至福のひと時は変わらないのである。

  • 東京都杉並区
    下井草1-4-18西栄ビル1F
    19:00 〜 24:00(月〜金)
    12:00 〜 24:00(土日・祝)
    水曜定休
    TEL:03-5364-9212
    h t t p : / / a n t i q u e s c a f e .
    blog114.fc2.com/
  • ANTIQUES CAFE_02

カフェレーサーに造詣の深い店主が長年収集したバイク関連のアンティークグッズが並ぶ。週末ともなると多くのライダーが足を運んでいる。

Ace Corner North Circular Road, London, Stonebridge NW10 7UD, United Kingdom
7:00 〜 23:00(月〜土)、7:00 〜 22:30(日・祝) http://www.ace-cafe-london.com/
Photo / Takeshi Yamashita
ACE CAFE LONDON(UK)_04

店舗前には広大な駐車場を持つエースカフェ。店内には60年代から続くロッカーズ最大のクラブ“59Club”のグッズや、ロッカーズ仕様のトライトンなど当時の隆盛を偲ばせる展示があり気分を盛り上げる。

 50年代にイギリスで誕生したカフェレーサー。ストリートでの速さを追求したいというライダーの欲求が生み出したスタイルは、形や呼び名こそ違えど、時を同じくした日本にも存在していた。目の前にあるバイクを、いかに速くして、自分好みのスタイルに近づけるか。どうすれば仲間と違うスタイルを生み出せるか。
 こうした考え方は、時代や場所、車種を問わず万国共通のライダー心理と言えるだろう。今回紹介したカルチャー、スタイル以外でも、同じような目的でその国や地域の文化を取り入れながら、独自の様式美に行き着いたカフェレーサーカルチャーは、おそらく昔も今も世界中に数多く存在しているはずだ。
 今回紹介した各種スタイルは、あくまでその代表的な一例だ。しかし、様々なスタイルを通して一貫しているのは、レーサーを模範としている点だ。各項目でも記述したが、それらスタイルを目指すのであれば、当時のレーサーがどんな作りをしていたのかをキッチリ押さえることがカフェレーサー作りの肝となる。
 近年では新しい感覚でカフェレーサーを生み出しているビルダーも多いが、彼らとて、伝統的な様式美を無視することはしない。戦闘的なスタイルや、速さを感じさせるエクステリアなど、肝心なポイントは決して外していないのである。
 かつてのスタイルも廃れず、今も新たな車両が生まれるカフェレーサーは、永遠のスタンダードなのだ。

永遠のスタンダードそれがカフェレーサー

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