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対談 佐川健太郎×TOMO×土山亮
250スポーツバイクシーンはどこへ向かうのか?

経歴もスキルも体格もまったく違う3人による乗り比べを通して、各車の特徴が見えてきた。
ここでは、各車の比較からちょっとした昔話まで、250クラスの立ち位置について考えてみる。

話題の4台イッキ乗りそこで分かった個性

●GooBike編集部土山亮(以下G):いやー今日は色々乗れて面白かったですね。皆さんどうでした?

●佐川健太郎さん(以下佐):どれもメーカーのビジョンというか個性が出ていて面白いものですね。

●TOMOさん(以下T):ほんとに。色々新しい発見もあったし。

●G:というと?

●T:一見したら、似たようなスタイルに見える車両でも、乗り味が全然違うんだもの。

●G:確かに。佐川さん、新しいニンジャ250はどうでしたか?

●佐:スタイリングの完成度も高いし、エンジンも気持ちよく上まで回る。車体は先代よりもさらにスーパースポーツ的になりましたね。

●T:ただ、Zもニンジャもサスペンションが少し硬く感じたかな。

●G:そうそう! 自分、体重は56kgくらいなんですけど、跨っても全然リアが沈まない。

●佐:サスペンションの味付けがスポーツ走行寄りですね。4台の中では一番サーキット向き。上級者が乗っても楽しめるレベルですよ。

●T:ただ、シートのスポンジも薄いから、街中で長時間乗ると、絶対にお尻が痛くなるわよね……。

●G:短時間ならいいけど、ツーリングは辛そう。僕はスーパースポーツみたいな車はどう乗ればいいか分からず、難しく感じました。

●佐:良い意味でスーパースポーツ車的な乗り方を要求するバイクだと思いますね、ニンジャは。

●T:中速から高速域がメインの広々としたワインディングに出かけるとしたら、私はニンジャがいいな。ただ荷物が詰めないのよね。実は今日もシートバッグをつけようとしたけど、無理だったもの。

●G:確かに。タンデムシートの小ささは1000ccのSS並みだ。その点、GSRはシートもデカいし、荷物がたくさん積めそう。

●佐:シートの厚みやサスペンションを含めて、柔らかい乗り心地ですよね。道路事情がよくない中国で大ヒットしたというのも納得できる。

●T:日々の足として使うならGSRが一番いい。ただ、女子には少し重いかも。車格も大きいし。

●G:他より重いのかな?

●佐:GSRは装備重量183kgで4台の中では一番重い。でもね、その重さが走りの安定感にも繋がっているとも言えるんですよ。

●G:それは感じました。

●T:でもハンドリングがかったるいとかそんなことは全然なくて、むしろ状況によっては軽快にも感じる。エンジンは回してくと、おいしいところで頭打ちになるから、もう少し回って欲しいかなぁ。

●G:TOMOちゃんがガッツリ開ける人だからだよ、それは(笑)。僕は街乗り領域でのフィーリングが好き。品がいい感じがする。

●佐:低中速域でのフィーリングは素晴らしいですよ。僕ならツーリングの相棒にしたいですね。

●G:超同感ですね。では、CBRに対する印象を伺いましょうか。まずはTOMOちゃん。

●T:シングルなのに、上まですごく回るエンジンだから、面白い。シングルらしい鼓動感もあるし。

●佐:ハードに攻めると、エンブレの強さとかシングルゆえの難しい一面も顔を見せますが、高回転域でのパンチ感は面白いですよ。ただ、パワーバンドが狭いから、スポーツ走行だとそこをキープしなきゃいけない。でもそれがまた面白さでもある。

●T:ワタシ、CBRにはどこにでも行ける懐の広さを感じる。だから、4台の中では一番オールマイティなバイクだと思うな。

●G:えぇ?!僕なら、狭い峠専用車かな。ポジションが意外に楽だから、アップハン感覚で乗れるし。

●佐:それぞれ使いたいステージの印象が違いますね。

●G:見事に割れてますね(笑)。では、Z250の話に行きましょうか。僕から先に話しますが、Zはニンジャとは違うハンドリングなんですが、これまた難しい。250なのに緊張を強いられる、みたいな。でも、この中で一台選ぶならZなんですよね。挑戦し甲斐がある。

●T:ニンジャとは全然違うよね。シートやサスペンションの硬さはニンジャに似てるけど、ハンドリングはかなりクイックな味付けよね。

●佐:Z250は、ニンジャをカウルレス化する際に、フロントステム周りの数値を変えたと聞いています。その影響か、路面のギャップに対して神経質になる場面もあるかもしれませんね。サスペンションのセッティングもニンジャとは明らかに異なり、よりキビキビした走りに重きを置いている印象。ニンジャがスーパースポーツなら、Zはエクストリーム、そんな印象を受けますね。

●G:企画の狙いとしては、4台を乗り比べて、買いのバイクを探る、という趣旨なんですが……。

●T:ここまでキャラが違うと同列に並べて、「どれが欲しい?」っていうのは少し違う気がするわね。

●佐:コンセプトから得意なステージまで全て違いますからね。

●G:もはや250という大きなくくりでの共通項しかないというか(笑)。でも、それもひとつの真実かもしれませんね。

ちょい古250を振り返る

●G:佐川さんは250に乗ってたことはあるんですか?

●佐:免許取ってすぐの頃にスズキの四発に乗ってましたよ、水冷四発のGF250というモデルです。

●T:ワタシは知り合いがくれたVT250Fに乗ってた。ジムカーナも最初はそのVTで練習してたのよ。

●佐:VTもそうですが、90年代までの250は過激でしたね。

●G:70+ps仕様のNSR250SPなんて恐怖を感じましたよ。

●佐:いまの250は車体の進化が凄いから、安全性は段違いですね。CBRのABSはその筆頭。あの価格差なら迷わずABSを選ぶべき。

●G:それは言えてますね。そういえばTOMOちゃんはXR250も持ってるよね。

●T:うん。オフの練習したくて買ったの。いいバイクだよ、軽いし。上もそこそこ回るから面白いし。

●G :僕はエストレヤに乗ってたけど、低速トルクのおかげで乗りやすかった。同じ系統でもGB250は上まで回るシングルだったなぁ。

●佐:高回転型エンジンのホンダ、という特徴はそこでも出てますね。

●G:いま中古で買うなら何がオススメですかね?

●佐:旧ニンジャもいいでしょう。VTRは少しまったりした乗り味ですが、長く作られたエンジンだけあって信頼性も高い。

●G:古い四発も選べますが、今なら高年式で信頼性の高いツインがオススメってことですね。

対談
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KAWASAKI NINJA 250R
中古平均価格:42.5万円
【SPEC】
2,085×715×1,110mm/775mm/168kg
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中古平均価格:36.5万円
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HONDA VTR
中古平均価格:39.7万円
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HONDA NSR250R SP
中古平均価格:58.0万円
【SPEC】
1,970×650×1,045mm/770mm/156kg
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HONDA XR250
中古平均価格:33.9万円
【SPEC】
2,175×805×1,190mm/875mm/133kg
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※中古平均価格はGooBike調べ(2013年7月1日時点) ※【SPEC】全長×全幅×全高/シート高/車両重量

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