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![]() Text / Takeshi Goto どこを探しても隙のない美しいスタイリング。これがイタリア的なモノ作り。各部を見ると……やっぱり原付二種クラス。
●全長×全幅×全高=1,968×760×1,135mm●排気量124cc
ヨーロッパのメーカーが作る125ccが魅力的に見えるのは、オモチャに徹底しているからだ。免許を取ったばかりの若者は125ccまでしか乗れないことが多いので、そこをターゲットにする。デザインは凝っていて価格も安い。その代わり、あまり高性能なパーツを使う事ができないから走りはソコソコになったりする(例外もある)。 アプリリアのRS4なんていうのはこういうマシンの代表。つまり走りは見た目程凄い、っていうわけではない。けれど、アプリリアの良いところは、走る上で大事なポイントはしっかり押さえていて、その上で楽しくなるような味付けがされていること。車体の剛性感だって悪くないし、サスの動きもけっこうダンパーが効いている。 このマシン最大の魅力は美しいイタリアンデザイン。これを最大限に楽しむなら見せびらかしに限る。よって通勤、通学、買い物と、人目につく場所に出かけていく。峠は、たぶん坂を上るのが辛いので、あまりお勧めしないが、“下りスペシャル”に徹するのは走りの職人的でちょっと楽しいかも。サーキットは、同じ排気量のマシンと戦うなら楽しいはず。でも排気量の大きな他のバイクと一緒だと、パワーがないので怖いかもしれない。 エンジンのパワーはあまりないけれど、回転数を上げていくにつれて盛り上がっていく感じは悪くない。ハンドリングだってバンクしていく時の動きがシャープだから、街中でもついついその気になってしまったりする。 排ガスや騒音の問題などもあって、最近の125ccっていうのは、中々元気なエンジンというものを作りにくいのだけれど、その中でこのマシンはかなり頑張っていると思う。いや、本当に。 性能がそこそこで抑えられているため、ストリートではカリカリのスポーツバイクなんかより、よほど乗りやすい。税金も保険も掛からなくて燃費も良い。驚く程経済的。本気で走りたい人には物足りないかもしれないが、手頃に雰囲気を楽しみたいという人には最適。等身大というのは、このようなマシンのことを言うのである。 @全長×全幅×全高A排気量B車両重量C最高出力D新車価格E平均中古相場 APRILIA RS125(旧型) @1,955×720×1,100mm A124.8cc BN/A
C21.6kW(29.4ps)/ 11,000rpm D−E42万6000円 KTM 125 DUKE @2,029×836×1,267mm A124.7cc B124.0kg
C11.3kW(15ps)/ 10,500rpm D44万9400円 E44万4000円 HONDA CBR125R @1,946×704×1,089mm A124.7cc B136.9kg
C10kW(13ps)/ 10,000rpm D39万8000円(参考価格)E30万7000円 YAMAHA YZF-R125 @2,015×660×1,065mm A124cc B138kg
C12.5kW(17ps)/ 8,500rpm D46万950円(プレスト参考価格)E41万4000円 |
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