この時代いきなり価格の話題から始めるのはどうかと思うが、175万円という価格はとても魅力的だ。ダイナシャーシに積まれたツインカム96エンジンはラバーマウントされ、走り出すと振動がスッと消えるのに、アイドリングでは盛大な振動であたりを奮わせる。この二面性は楽しい。さらに、ダイナ系に共通のスポーティーで軽い走りが楽しめる。そう、ストリートボブは走る、曲がる、止まるを想像以上にこなすのだ。
軽めのエイプハンガーのハンドル、小さなシート、シンプルな装備でカスタムされているが、安物感がないのがこのバイクの自慢。必要なものだけ足してツーリング仕様を造るのも面白いだろう。豪華とは対極だが素敵な一台だ。