どんどんカスタム色を強め、ハーレーの入門編というより、キャラで選んだらこの一台でした、となりつつあるスポーツスターファミリー。反面、トラッドな883や1200Rなどが姿を消し、ちょっぴり寂しいファンもいる。ただ、この新作フォーティエイトを見ているとカスタムモデルでしょ?と目をこすりたくなるお手並みに驚くほか無い。
シート高660mmというシートは、腰を下ろすと表現したくなるほど低い。前後16インチのファットタイヤと、ミラーまでハンドルの下に突き出した徹底したロープロファイルなスタイルは見事。ホイールリムやエンジンまわり、足まわりのブラック使い、その中にポンと置いた8Lを切る容量のピーナッツタンク。街を流したら気分最高、と思わせる仕立て。トルクフルかつ軽快な1200ccエンジンが繰り出す鼓動感タップリの風合いにより、ますます気分が高まる。車高の低さも実用性ギリギリだが、スタイルを買うモデルだけに短所にはならないだろう。
ハンドリングはタイヤの太さでクセはあるが慣れの範疇。車高が低いのに乗り心地は想像以上。接地感も悪くない。フォワードコントロールと低いバーが造るライポジもいい。驚きだ、これ。
専用にデザインされたハンドルバー、ミラーはごらんのように下向きに生えている。視認性は想像以上に普通。だが、かなり個性的だ。
ドッシリした16インチタイヤ。フロントフォークピッチも幅広に。フェンダーやフォークブレースのデザインも最高に凝っているのだ。
FL系が主流だった当時、小さいタンク、という意味で親しまれたピーナッツタンクという愛称。48には丸穴ステー付きの専用品を採用。
タンクとの隙間をあえて空けているのが特徴の一つ。ソロシートは薄く小さい。が、快適性はまったく犠牲になっていない。