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排気量と車格がベストバランス(1)
バルカン 900クラシック バルカン 900クラシック エンブレム

オーソドックスなモデルながら丁寧な作り込みが好印象

バルカン 900クラシック

カワサキ唯一の現行クルーザーモデルである、バルカン900クラシック。目の前でじっくり観察して感じたのは、落ち着いたとてもいい雰囲気を持つことと、クラシック風スタイリングの基本を忠実に守るべく、ディティールの造形まで気を配り作られていることだった。フレームのメインチューブからスイングアームを通じ、リヤアクスルシャフトまでつながるストレートラインや、クロームメッキとブラックカラーの使い分け、前後のロー&ファットなタイヤにメッキをかけたスポークホイールなど、見応えある細部を持つ。

車格は400ccクラスよりは若干大きいものの、排気量を考えれば頃合のいいサイズ。唯一、押し歩きする際にエンジンの重さを手応えとして感じるくらいだ。走り出せば3000回転まではとてもまろやかで、4000回転を超えたあたりから400ccクラスでは味わえない力強さを見せはじめる。だがリッターオーバークラスのような怒涛のトルク感というものは持ち合わせておらず、回転数に比例しパワーを乗せる、スポーツモデル的なエンジン特性だ。

扱いやすさと重厚な雰囲気、丁寧な作りを楽しめる1台である。

バルカン 900クラシック
 水冷V型2気筒SOHC4バルブ  902cc
 30kW(41ps)/5500rpm  65Nm(6.6kgm)/3000rpm
 2465×1005×1065mm  680mm
 282kg  F130/90-16 R180/70-15
 84万9000円
 63万3000円

リジッドフレーム風デザインにディープフェンダー、そしてこだわりのエンジン造形と、やはり見る楽しみがあるバルカン900クラシック。クセのない素直な乗り味が印象に残る。

バルカン 900クラシック エンジン

水冷SOHC4バルブのV型エンジンは88×74.2mmのボア・ストロークを持ち、スムーズさが身上。デュアルスロットルバルブ採用のフューエルインジェクションを装備。

バルカン 900クラシック フォーク

フォークは正立タイプ。インナーチューブ部分をカバーで覆いタイヤに合わせ太足に見せる手法が用いられる。ブレーキは300mmローターと2ポッドキャリパーの組み合わせ。

バルカン 900クラシック フットボード

クラシカルクルーザーでは定番のフットボード。足の置き場の自由度が(多少だが)あるため、ロングクルージング時はラク。ブレーキペダルも扱いやすい位置にある。

バルカン 900クラシック マフラー

スラッシュカットデザインのマフラーエンド。インナーパイプは径を細く絞り、消音を確実にこなす。リヤタイヤは180サイズとなかなか太目。

バルカン 900クラシック 駆動

2次駆動はベルトドライブで、耐久性とメンテナンスフリーを両立。スイングアームは、フレームからのラインをリヤクスルまで伸ばす定番仕様。

 エンジン形式   排気量   最大出力   最大トルク   全長×全幅×全高   シート高   車両重量
 タイヤサイズ   新車販売価格   中古平均価格

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