日本市場にいまだ導入出来ない水冷エンジン搭載のハイパワーモデルが無いのはイタいところだが、既存モデルは熟成され、今年も乗りやすさをアップした。とくに50mm長いスイングアームを持つXB12Ssは、XB12Rで感じるハンドルバーのオフセット感がなく自然。剛性がありホイールベースが短いため、身体に無駄な力が入ると顕著に挙動に現れるが、それもビューエルの個性だ。それだけにツボにハマると間違いなく最高の楽しい時間を過ごせる。クルリと曲がるその様は、もっと高荷重、もっと速度を、とライダーを誘い続けるのだ。