2026/03/20 18:18:40 更新【スクータータイヤ交換】ヤマハジョグ センタースタンド装着、エンジンオイル交換、ヘッドライト電球交換、タイヤ交換、プラグ交換ヤマハ JOG
整備のご依頼でヤマハの原付スクータージョグにご入庫いただきました。 こちらは他店で御購入された車両ですが、最近は当店で整備をご用命いただいています。 初入庫の時からきになっていましたが、こちらの車両はサイドスタンドしか装備されていません。 センタースタンドがないと整備はもちろん、狭いところに駐車するときも不便です。 まずはセンタースタンドを装着します。

意外とセンタースタンドを破損させてしまう方は多いです。 スタンドは写真の通り2か所の接地面があります。 スタンドを使用する際は左右の接地面を均等に地面に当ててから使用します。 ところが車体を左側に少し傾けた状態で左の接地面だけを地面に当て、そのままスタンドを掛けると左側に車重が集中してしまいます。 こうなるとスタンドはどんどん左側が曲がっていき、本来はセンタースタンドを使用すれば成立するはずのオートバイの車体が左に傾いて止まるようになってしまいます。 最終的にはこの左側に無理がかかって折れてしまうのです。

センタースタンドを使用してオートバイを停車している時、車体が左側に傾いている方は注意しましょう。 サイドスタンドがあれば折れても一時的にはサイドスタンドで駐車可能ですが、サイドスタンドが無い車両だと壁に立てかけておかなければいけなくなります。 困りますね。

さて、スタンドが装備されれば整備がしやすくなります。 まずはエンジンオイルの交換です。 125cc以下の原付車両のオイル交換は1500〜2000キロ毎を推奨します。 但し、あまり走っていなくても半年以内に交換するようにしましょう。 走行距離が少ない車両は特に注意が必要で、単距離短時間走行をする車両はシビアコンディションに該当します。 特に冬場はエンジン内部やマフラーに結露を発生させカーボンを固着化させてしまいます。 エンジン内部の結露はオイルに混入し、オイルを希釈させてしまいます。 発熱量の少ない小排気量車ほどこの傾向は強く、また小排気量は常用回転域が高いのですがオイル容量が少ないため、オイルは大変過酷な状況におかれます。 原付車両はオイルを濾過するフィルターもありませんので早めの交換が必須です。 メーカーの交換推奨サイクルはあくまでも最低限のものであり、長く快適に乗りたい方は早めの交換をしましょう。 特にシビアコンディションに該当する車両は注意が必要です。

オイル交換中に各部を点検していきます。 タイヤの空気圧、各可動部の状況やオイル漏れ、部品の欠品欠損、灯火類の確認などです。 点検中にヘッドライトのロービームが切れていることに気づきました。 オーナーは常にハイビームで走行しており、ロービームが切れていることに気づかなかったようです。 夜もほとんど走らないそうですから、余計にきづかなかったのかもしれません。

ヘッドライトは昼間でも点灯させておく必要が有ります。 夜間無灯火での走行は整備不良で違反点数1点が科され、反則金は原付5000円、オートバイが6000円です。 注意しましょう。

もしヘッドライトが切れてしまっても、ハイビームとロービームが同時に切れることは稀です。 大抵はいつも使うロービームから切れます。 この場合、ハイビームを点灯させて走行してください。 もし対向車が眩しそうであればコンビニなどによってガムテープを購入し、ヘッドライト上部に貼れば上方を照らすことは無いと思います。 ヘッドライトだけでなく、テールライトやブレーキランプ、ウインカーなどは走行前に日常的に点検をしましょう。

今回はリアタイヤも交換します。 一見すると溝はまだあるように見えますが、センター部分の溝のスリップサインが露出しています。 タイヤには使用限度の目安となるスリップサインがあります。 溝の浅い部分があり、ここの溝が無くなった時は要交換ということです。 雨天時の水はけが悪くなっており滑りやすくなっていますし、晴天時も本来のグリップを得られず急ブレーキ時に滑ってしまいます。

スクーターのリアタイヤ交換はマフラーを取り外す必要があります。 走行直後は火傷に注意して作業をしましょう。

車体からホイールを取り外すと普段は目にすることのできない箇所を見ることができます。 タイヤ交換だからといってタイヤ交換だけに集中せず、このような機会にしか点検できない箇所をしっかりと見ておきましょう。 ブレーキシューの摩耗状況は汚れ、ドラムブレーキのカム部のグリスアップなどもしておくと良いでしょう。 今回も洗浄したうえでカム部のグリスアップを行っておきました。 きっとオーナーは気付かないと思うのですが、大事な部分です(気付かれる状況になったら良くないということですね)

新旧のタイヤを比較すれば減り具合は一目瞭然ですね。

タイヤをホイールから外し、新しいタイヤを組む前にチューブレスエアバルブを交換します。

タイヤの空気を入れる部分で根元がゴムのスナップインバルブというものを交換します。 スナップインバルブは軽量で衝撃も吸収してくれる優秀なチューブレスエアバルブですが、根元がゴムの為紫外線の影響などを受けて経年劣化します。 硬化したゴムは力が加わると折れてしまうことがあります。

本来チューブレスバルブはパンクに強く、釘などの異物がささっても急に空気は抜けません。 (だからこそパンクに気づかないことがあるので空気圧は定期的に点検しましょう) もし空気圧が低下しても、例えばガソリンスタンドなどで空気を補充すれば一時的に走行できますので修理できるオートバイショップまで自走することができます。

しかし、チューブレスエアバルブの根元が破損したときは空気は一気に抜けて走行不能になります。 このチューブレスエアバルブの交換はタイヤ交換とほぼ同じ手間がかかりますので無駄な時間と費用がかかることになります。 タイヤ交換時には同時に交換しましょう。

新しいタイヤとチューブレスエアバルブ組み、ホイールを車両に装着してからマフラーをもとに戻せばタイヤ交換は完了です。 新しいタイヤは水はけもよくブレーキ性能も回復するだけでなく、ゴムの柔軟性もあるため乗り心地が良く走行安定性も向上します。 タイヤは徐々に摩耗、劣化するので多くの方は違和感に気づきません。 それれだけに交換直後は劇的に乗りやすくなることに驚かれるはずです。 タイヤは命を乗せて走っている。 定期的な点検と、早めの交換を推奨します。

最後にスパークプラグを交換します。 プラグメーカーによるとオートバイのプラグ交換は3000〜5000キロが推奨とされています。 普通乗用車は15000〜20000キロ毎で、軽自動車は7000〜10000キロ毎となっていますが、これは排気量が小さくなるほど常用回転域が高いためです。 常用回転域が高いほどプラグの点火回数が増え、劣化します。 常用回転域が高いと交換サイクルが早くなるのはオイルと同じです。 長寿命タイプの自動車用プラグは10万キロが交換の目安ですが、オートバイ用は一部をのぞいて一般プラグと言われるものですから5000キロを目安に交換しましょう。 イリジウムプラグも一般プラグと同じサイクルで交換が必要です。

スクーターのセンタースタンド装着(交換)、エンジンオイル交換、ヘッドライトバルブ(電球)交換、リアタイヤ交換、プラグ交換が完了しました。 現在の走行距離は3万キロ超の50cc きちんと整備をすればまだまだ快適に走ってくれます。 この度もご用命いただきありがとうございました。
































