2025/09/05 19:03:49 更新【メーター故障】スズキ レッツ オイル交換とメーターケーブル交換スズキ レッツ
スピードメーターが動かなくなってしまったスズキの原付スクーター レッツです。 オイル交換を兼ねて修理でご入庫いただきました。

まずはエンジンオイルを抜いてしまいましょう。

オイルを抜いている間にスピードメーターの点検です。 メーターが動かなくなった原因は主に3つ。 この車両はフロントホイールの車軸部分にギヤ(歯車)があります。 このギヤはフロントホールと連動して動いています。

このギヤの回転運動をケーブルが受け止めます。 ケーブルチューブ内で細いワイヤーがクルクル回転しているのです。 ワイヤーって引っ張るだけでなく、クルクルとチューブの中で回転していたりすることもあるんです。 ホイールの部分のスピードメーターギヤの動きがワイヤーを介してスピードメーターに伝わっているというのがざっくりした仕組み。

つまり3つの故障要因で考えられるのは①メーターギヤの故障 ②メーターケーブルの故障 ③メーター本体の故障 このうち、いちばん確率が高いのが②メーターケーブルの故障です。 細いワイヤーがチューブの中で高速でねじれる様に回転しています。 潤滑剤として十分なグリスが封入してありますが、経年劣化でグリスが流れ出てきますし徐々にグリスが消耗します。 するとワイヤーがねじ切れてしまうことがあります。 珍しくないトラブルです。

早速メーターギヤ部分からケーブルを抜き取ります。 チューブの中にあるワイヤーはメーターまで繋がってるはずです。 これを引っ張ってみると… 案の定、15センチ程度のところできれていました。 本来は60センチはあるはずなのです。 交換します。

フロントバスケットを取り外し、レッグシールドを取り外します。 ハンドル部分はバックミラーを取り外し、ヘッドライトと一体のハンドルカバーを取り外します。 これでメーターの裏側も見えます。

この状態でメーターとホイール部分のメーターギヤを繋いでいるケーブルを交換するのですが、狭いスペースにケーブルを通すのに少し手を焼きます。 慌てずに落ち着いてケーブルを通し、ギヤとメーターにそれぞれ接続。 あとは外したカバーやバスケット、ミラーを装着すれば作業終了です。

メーターが不動状態で走行していると整備不良で違反となります。 原付車両の場合、違反点数1点で反則金5,000円が科せられます。 白バイ隊員に違反を指摘される例は珍しくありません。 白バイはまずあなたのオートバイを追尾し、速度制限違反や通行区分違反などがないかを確認します。 同時にブレーキランプやウインカーがきちんと点灯しているか、意外とうっかりしそうなのナンバー灯の点灯もしっかり見ています。 何も問題が無い(違反がない)と確認できると白バイは貴方のオートバイを追い越します。 この追い越しざまにメーターをチェックします。 この瞬間、メーターが動かず時速0キロのままを指していると…すぐに停車を命じられ整備不良で違反となります。 くれぐれも注意しましょう。