2024/04/09 12:20:40 更新【スーパーカブ】ホンダ スーパーカブ70 エンジンオイル交換、点検ホンダ スーパーカブ70
オイルの定期交換でご入庫いただきましたホンダスーパーカブ70 キャブレターモデルのスーパーカブで、ファンからは一番根強い人気のある70ccモデルです。 前回のオイル交換からはあまり距離は伸びていませんが、一度熱を加えてしまったエンジンオイルは徐々に劣化しますので半年を目安に交換が必要です。

小排気量のエンジンはオイルに大きな負担をかけます。 排気量が小さいほど、高回転型になりますのでオイルの劣化スピードが早いのです。 また、エンジンが小さいためオイルパンの容量も少なく、オイル量が少ない。 その少ないエンジンオイルで、大排気量以上の運動量のエンジンを潤滑・洗浄しているのです。 小排気量はエンジンの発熱は少ないので熱による劣化は少ないのですが、かわりにエンジンが暖まるのに時間がかかるのでエンジン内部に結露が発生しやすくなります。 エンジン内部に結露が発生すると燃焼室に発生したカーボン(すす)が水分に吸着します。 短時間・短距離ばかり走る車両のプラグを見るとカーボンが多めで黒くすすけていることがよくあるのはこういうことです。 更に冬場などだとエンジン内部に発生する結露は多くなり、その水分がエンジンオイルに混入します。 オイルは希釈されますし、水分はエンジン内部を錆びさせます。 クラッチの貼り付きも誘発しますね。 これらのことから小排気量こそ、こまめなエンジンオイルの交換が必要になります。

エンジンオイル交換時には各部を点検。 特にこちらの車両のようにあまり走っていない車両は本来可動すべきところが固着してしまうことがあります。 ドライブチェーンなんかも乗ってないとふるいグリスが固まったりしますね。

サイドスタンドの動きが渋く(硬く)なることもよくあります。

タイヤの空気圧も要点検・調整が必要ですし、オイル交換時には定点観測的に各部を確認していきましょう。 小排気量(125cc以下の原付)の場合、1500〜2000キロ毎、あるいは半年以内のオイル交換が推奨されます。 スクーターだと常に高回転を維持しますのでオイル交換の頻度は早めに。 スクーター以外でも、例えばこのクラスのオートバイのドライブチェーンはノンシールが主流だと思うのでチェーンの点検とメンテナンスも小まめに実施しましょう。

オートバイは機械です。 機械ですから壊れることもあります。 ただいつ壊れるかがわかりません。 急なトラブルを回避するためにも定期的な点検とメンテナンスを忘れずに!