昭和の名車たちと同じ時代を生きた

YAMAHA SR400
昭和に生まれたスタイリングを継承!!ニッポンの風景が良く似合う
美しい曲線の鉄製フェンダー

美しい
曲線の鉄製フェンダー

現行モデルではABS樹脂やアルミなどが多いフェンダーだが、SRは初期型からスチールフェンダーにこだわっている。鉄ならではの重厚感が、マシンに高級感とノスタルジックな雰囲気を与えているのだ。

伝統のティアドロップタンク

伝統の
ティアドロップタンク

流麗なシルエットを持つ燃料タンクはSRの魅力のひとつ。じつは初期型はもっと細身の形状(通称ナロータンク、容量12L)で、その後、容量は14L→12L(形状はナロータンクとは異なる)と変遷している。

オートバイらしさ溢れる二本サス

オートバイらしさ
溢れる二本サス

SRをバイクらしいスタイルに見せている要因のひとつが、セミダブルクレードルフレームにセットされたリアのデュアルサスペンション。5型では(一部限定モデルを除き)はじめてブラックスプリングを採用。

シンプルで見やすい二眼メーター

シンプルで見やすい
二眼メーター

メーターはアナログタイプで、シンプルな造形を持つ。文字盤のなかに燃料警告灯やウインカーランプなどを備えており、見やすさには定評がある。4型では文字盤は黒だったが、5型から白に変更。

YAMAHA SR400

昭和の名車たちと
同じ時代を生きた

 SRが生まれたのは昭和53年。400ccクラスでいえばCB400フォア生産終了の翌年で、Z400FXが登場する1年前である。そう、SRは現行車でありながら、昭和を代表する名車と同時代に生まれたモデルなのだ。当然ながら、時代の流れを色濃く反映したデザインを持っていて、たとえば美しいティアドロップタンクやカウル付きダブルシートなどは、流麗さとスポーティーさを両立したデザインとなっており、まさに70年代スタイルそのまま。
 SRはバイクがもっともバイクらしかった「昭和のテイスト」を、今なお引き継いだモデルだといえる。

YAMAHA SR400
エンジンの鼓動を感じながらトコトコ走る!!のんびりツーリングが心地よい
YAMAHA SR400

マイペースな走りも
スポーティな走りもOK

 バイクの楽しみといえば、やはりツーリング。SRは70年代に開発されたエンジンがほぼそのまま搭載(細かなブラッシュアップは施されている)されていて、いかにもビッグシングルといった豊かな鼓動感が魅力。エンジンのドコドコ感を味わいながら、一人でのんびりと走るツーリングが、じつに心地がよいのだ。
 直列4気筒エンジンを搭載したスポーツモデルに比べれば、たしかに非力な印象は免れない。しかし400cc単気筒はトルクフルで、交通の流れをリードすることももちろん可能。ひとりでも仲間同士でも、きっと不満はないはずだ!

食事

ツーリングの醍醐味といえば、やっぱりその土地でしか食べらない食事!速さや距離を競うわけでなく、SRでののんびりとしたツーリングでは、食事にだってたっぷり時間をかけられる。なんとも贅沢な時間だ。

見知らぬ道をひたすら走っていくと、思わぬ景色に辿りつくこともある。マイペースな旅路だから、こうしたシーンにも気づきやすい。目的地を決めずにただ走るだけでも、SRは十分に楽しいのだ。

旅路

意外とワインディングも得意!!

YAMAHA SR400

前後18インチに低めのコンチハンドルを装備したSRは、じつはワインディングを爽快に駆け抜けるのも得意。絶対的なパワーこそ小さめではあるが、軽い車体をひらひら傾けながらコーナーをクリアしていく快感は格別だ!

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