“ひとつ前”にも人気のモデルあり
神奈川県を中心に多数の店舗を構え、新車はもちろん豊富な中古車を取り揃えるのがユーメディアグループ。今回話を伺ったのはユーメディア湘南店長の野口さんである。ズバリ、モデルチェンジによって“ひとつ前”の価格は下がるのかを聞いた。
「バイクは趣味性が非常に高い乗り物です。だから、モデルチェンジをすることによって前のモデルが値下がりするものもありますが、じつはほとんど変わらないことが多い。むしろ価格が上がるモデルも少なくないんです」
たとえばトライアンフ・デイトナ675は2014年、それまでセンターアップマフラーだったものを一般的なダウンマフラーにモデルチェンジ。そうすると旧モデルの人気が高騰し、状態が良い個体は新車に近い価格がつくこともあったそうだ。またカワサキZRX1200ダエグは高い人気を誇るモデルだが、旧モデルのZRX1200Rもキャブレター仕様とスタンダードなスタイルがウケて、いまなお高価格を維持している。ほかに、よくある事例として「◯◯年式のこのカラーがいい」と、カラーリングやグラフィックにこだわるユーザーが多いことが高価格になる要因として挙げられると野口さんは言う。
では価格が下がるのはどんなモデルなのか?最近では現行モデルがよりシャープなデザインになったカワサキ ニンジャ250RとホンダCBR250Rが狙い目とのこと。最高出力が61psとなったスズキGSR400も、“ひとつ前”の53psモデルは価格が低い傾向。つまり、現行モデルに人気が集中した場合、“ひとつ前”は大きく値が下がる傾向があるようだ。
年式よりもデザインやカラーを優先するユーザーが多いのが中古車市場の大きな特徴。そのなかでいかに“お買い得なモデル”を探すのか?中古車選びの醍醐味のひとつといえるだろう。