基本のスペックに変更がなく、ボディカラーやグラフィックの変更のみを行なうのがカラーリングチェンジだ。左のハヤブサのように、全色グラフィック変更もあれば、人気カラーは残して、新色が追加されるということもある。イメージを左右するカラーだけに、意外と重要なポイントだ。
たとえば左のZ250のように、「ABSの標準装備」や「スリッパークラッチ採用」など、外観やスペックに大きな変更はなく、比較的小規模な仕様変更が、マイナーチェンジと呼ばれる。人気モデルだが、より良い装備や機能を持たせるために実施されることが多い。
一般的にはエンジンやフレーム変更などによってモデルの型式が変わった際に、フルモデルチェンジといわれる。左のCB1300スーパーボルドールはカウルやマフラーの形状を変更したほか、トランスミッションを5速から6速にするなど、大幅な変更が加えられている。
「マイナーチェンジ」と「フルモデルチェンジ」の違いは、じつはあいまい。一般的には小規模な仕様変更がマイナーチェンジで、型式変更を含めた大幅な変更がフルモデルチェンジとなる。しかし、型式変更を行なっていない場合でも、外観の大幅な変更があればフルモデルチェンジと呼ばれることも多い。
ホンダのニューミッドコンセプトによって生まれたNCシリーズ。発売から2年を待たずに、エンジンを変更したNC750シリーズが登場。実質的にはNC700シリーズの後継という位置づけだが、エンジン変更→型式変更だからこの場合は「フルモデルチェンジ」となる。
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