- オイル交換や各部へ
の注油など、愛車の面倒を見ることができれば、重大なトラブルを見過ごすことも少なくなる。軽い作業であっても、一度自分でやってみることで、何をプロに任せるべきなのかも見えてくる。整備を通じて学べることはとても多いのだ。
バイクを愛するライダーなら、もっとそのメカニズムを深く知りたいと思うこともあるだろう。また、少しでも自分で愛車の面倒を見てあげられたら、と感じることも多いはずだ。とはいえ、いきなりいまの愛車の分解や整備にチャレンジするのは少し無理がある。
そんな時、教材として最適なのが、モンキーやエイプ、SRなどの単気筒モデルだ。どれも初心者には教材として、上級者にはハードなチューニングベースとして長年愛され続けているモデルだ。カスタムパーツも豊富だからメカニズムの勉強をしつつ、カスタムに手をつけてみるのもアリ。興味を持ったら、安いベース車を探してみよう。
- HONDA
MONKY - ●エンジン形式=空冷4ストロークOHC単気筒
●ボア×ストローク=39.0×41.4mm
●燃料供給装置=FI
●平均中古相場=25.5万円
●新車価格=27万6000円(税抜) - 09年にFIを装着したモンキー。キャブ車、FI車ともにカスタムパーツも豊富だ。また、エンジンなど車体各部にアクセスしやすいので整備性も抜群!
- HONDA
APE100 - ●エンジン形式=空冷4ストロークOHC単気筒
●ボア×ストローク=53.0×45.0mm
●燃料供給装置=FI
●平均中古相場=24万円
●新車価格=29万9000円(税抜) - ホンダ縦型エンジンの系譜を踏むエイプも、カスタムベースには最適。現代的な車体構成なので、メンテナンスの教材としてもお勧めなのだ。
- YAMAHA
SR400 - ●エンジン形式=空冷4ストロークOHC単気筒
●燃料供給装置=FI
●平均中古相場=35.3万円
●新車価格=51万円(税抜) - 手を入れる楽しみが残る貴重な現行車。09年からFIを搭載する。キャブ車が好みであれば08年までのモデルを狙おう。タマ数はまだまだ豊富である。

- (社)日本自動車工業会の『2011年度二輪市場動向調査』によると、バイクを買い換えたライダーの、前所有車の平均所有年数は約6.1年だという。買い替えスパンや手放す理由は人それぞれだが、多くの場合で新しいバイクと引き換えに古い車両を下取りに出すはずだ。そこである程度の査定が見込めれば、それを購入資金に充てたり、ほかの費用に回すこともできる。
仮に下取り価格をアップできれば、より余裕が生まれる。「俺はいままで愛情を注いでいたんだ!」というアピールも気持ちだけではダメ。買い取る側は、『バイクの程度』という客観的な材料を重視するからだ。ならば、査定の前に少しでも愛車をきれいに磨き上げておくのもひとつの手段。去りゆく愛車にいままでの感謝を込めて、手をかけてあげよう。
