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ミドルバイククラス

ミドルバイク クラス

MIDDLE BIKE 01 W650

唯一無二の空冷2気筒で目立つ!

 空冷の2気筒バーチカル(直立)エンジンが主張するダブロクことカワサキW650は、言わずと知れたベストセラーバイクだ。往年のWシリーズのようなノンビリとした雰囲気と、かつての英国車のようなシャープなイメージが同居するスタイルは、まさにカフェレーサーベースの最右翼。シングルエンジンに物足りないけど、4気筒はちょっと……そんな人にはまさにピッタリの車両なのだ。
 エンジン以外で素晴らしいのが前後のホイールサイズ。フロント19インチ、リア18インチの組み合わせは、かつてのWシリーズはもちろん、往年のトライアンフなど60年代の英国車も採用していた昔ながらのサイズなのだ。フロント19インチ車が醸し出す雰囲気には独特の大らかさがあり、旧車の雰囲気を出すために18インチ車をわざわざ19インチにするカスタムがあるくらいなのだ。
 そう考えると最初から19インチのフロントホイールを持つダブロクは、外装を中心にカスタムするだけで、当時の英国車風の佇まいを再現できるというワケ。これぞW650のアドバンテージなのだ。

ダブロクカフェ

ダブロクでもここまで変わる!!

チャックボックスが手がけたダブロクカフェ。前後のショートフェンダーや強烈なクリップオンハンドルでノーマルとは全く違う雰囲気に生まれ変わる。
chuck box http://www.chuckbox.jp/


ダブロクのルーツはコレ!

W650のルーツといえばやっぱりWシリーズ! 初期型のW1から最終型の650RSまで、今でも人気の高いモデル。写真はダブサン(W3)こと650RS

カワサキ 650RS 平均相場93.4万円
カワサキ W650RS

MIDDLE BIKE 02 SR400

昔も今も人気ナンバーワン!のベース車

 デビューから30年以上が経過したものの多くのファンが存在するヤマハSR。誰もが認める名車だが、昔からカフェレーサーベースとして一番の人気を誇っている。その理由はいくつかあるが、まずは大きな理由として、シンプルな車体構成が挙げられるだろう。デビューが70年代ということもあり、2本仕様のリアサスペンションやリアのドラムブレーキ、空冷のシングルエンジンなど、当時のスタンダードバイクとしてのスタイルが今もそのまま引き継がれている。新車でもどこか懐かしい雰囲気を持っているのは、SRが昔から変わらないスタイルを貫いているからなのだ。
 そしてSRがカフェレーサーベース車として不動の人気を持つ最大の理由ともいえるのが、カスタムパーツの豊富さ。マフラーからアルミタンク、シート、ハンドル、エンジンチューニングパーツなど、SRの歴史と同じく長年にわたって膨大な数のカスタムパーツが開発され、販売され続けてきた。パーツの選択肢が多いということは、自分の好みのスタイルを作りやすいということだ。カフェレーサーを目指すと他人と同じような外観になってしまいがちだが、SRならばそこで個性を出すこともできる。
 また、中古車市場でもカスタム済みの車両も多く、好みのカフェ仕様が見つかる可能性も非常に高いといえるのだ。

FI仕様車でもカスタムできる?

2010年モデルからフューエルインジェクション(FI)を採用したSR400。多くのFIでは燃料ポンプをガソリンタンク内に設けているが、逆にそれはタンクを気軽に社外品へ交換できないことを意味する。しかしFIのSRは大丈夫。なんと燃料ポンプはタンク外に設置されているから、これまでどおりタンクを交換するカスタムも楽しめるのだ。まさにユーザーニーズをしっかり把握したヤマハの気配りでもある。

どの足周りを選ぶか?

これまで歴代SRには幾つか足周りに変更が加えられている。カフェイメージに大きく関わる足周りだから、どの年式にするかも重要なポイント。

スポークホイールにディスブレーキ

現行モデルはスポークホイールにディスブレーキをセット。走りを楽しみたいのなら迷わず現行モデルだろう。

SR-SPシリーズ

一部でコアな人気のキャストホイールはSR-SPシリーズの特徴。70'sカフェを目指すのなら、キャストのSPは狙い目。

ドラムブレーキ

台数的に一番多いのがこのドラムブレーキ仕様。見た目にもクラシックなので、無難なベース車を選ぶのならオススメ。

ミドルクラスの
カフェベース車たち

ここでは、400ccクラスを中心としたミドルクラスのカフェレーサーベース車に注目してみたい。旧車からつい最近まで新車で売られていたものまでタイプは様々。

カワサキ W400
カワサキ W400
平均相場54.5万円

ダブロクの車体はそのままに、排気量を400ccにしたモデル。既に絶版だが、普通免許(中型)ライダーには狙い目!


ヤマハ XS-1
平均相場84.2万円
ヤマハ XS-1

端正なスタイリングと美しいエンジンが魅力のXSシリーズ。実は世界中でXSベースのカフェレーサーが存在する人気車。

ホンダ GB400/500TT
平均相場26.5万円
ホンダ GB400/500TT

往年のイギリス車のような雰囲気を持つGB。写真はロケットカウル装着のTT MK2で、通常のTTではカウル無しとなる。

ヤマハ SR500
平均相場39.7万円
ヤマハ SR500

99年まで販売されていた500ccバージョン。名車XT500をルーツとするSRにとっては、本流ともいえるモデルだろう。

スズキ テンプター
平均相場22.5万円
スズキ テンプター

サベージのエンジンを使ってデビューしたスズキのシングル。H型リムやダブルパネルのドラムブレーキがグッドルッキン!

ホンダ CB400FOUR
平均相場44.7万円
ホンダ CB400FOUR

4気筒エンジンを搭載するCB400は生産期間も短いレア車両。CB1100では大きすぎる、という人にはマッチするかも。

ホンダ CB400SS
平均相場31.4万円
ホンダ CB400SS

CBの名を持つ400ccシングル。キックスターターも装備している。SRに比べるとパーツは少なめだが、個性を出すならオススメ。

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