日本で600ccクラスを活気付けた立役者がストリートトリプル。何しろ、走り、エンジン、デザインと色々な部分が魅力的。コイツのおかけで600の方が面白いのだということを多くの人が痛感したのである。
エンジンは3気筒675ccで低回転から太いトルクを発生。街なかでは非常に走りやすく、そのままスロットルを開け続けていると一気にパワーが増して、猛然と加速していく。フロントを軽く持ち上げて突き進む速さはリッターマシン顔負け。しかも排気音が素晴らしく官能的で、高回転では突き抜けるような快音を発する。
ハンドリングは、軽快そのもの。峠はもちろん、サーキットに持っていっても素直な特性は変わらない。バンク角も深く旋回性も高い。その運動性能は、並のスポーツバイクを上まわることもある。しかもRモデルでは、足回りなどをさらにバージョンアップして走りに磨きをかけている。人々が注目しない方がおかしいくらい魅力だらけのマシンなのである。