モンスター696は、スタイリッシュなネイキッドバイク。アップハンドルではあるものの、ポジションは前傾で、スポーツライディングは得意中の得意。
空冷OHCのLツインエンジンは、80馬力を発生。峠やサーキットを走っても十分過ぎるくらいにパワーがあるし、低回転でもトルクフル。兄貴分の1100に比べてパワーが不足しているのではないかと思っていたが、走り出した瞬間、そんな思いは霧散した。
排気量が小さいために、トルクの出方が穏やかだから、とても乗りやすいし、高回転でも気持ち良く伸びていってくれる。正直な話、このエンジンを知ってしまうとリッタークラスのビッグバイクはいらないのではないかとさえ思ってしまう。
車体が軽いからコーナーリングも軽快。自由自在な感じで思い切ったライディングができる。ドゥカ本来のスパルタンさはそのままだが、軽さと乗りやすさがあるから、初心者にもとっつきやすい。あらゆる人にお薦めできるマシンなのである。