YAMAHA ヤマハ
発売が超間近に迫った市販予定車から
想像がふくらむオブジェまで!
「The Art of Engineering」をテーマに、人間の感性に訴える性能と、デザインの融合を目指す姿をアピールするため、全体をミュージアムに見立て、出展車や技術を“作品”として紹介したヤマハ。面白いところでは、トヨタから委託を受けて共同開発された、レクサスLFA開発用V10エンジンと、ニュル24時間レースを走ったプロトタイプモデルを展示。4輪ファンにも、2輪の楽しさや素晴らしさが伝わることを狙ったブースづくりで、多くの来場者が足を止めていた。
SR400
伝統のスタイルをほぼ踏襲した新型SR。
発売は12月21日!!
新型開発中のウワサが流れ始めてから、ずいぶんと時間は掛かったが、ついに新しいSRが登場! スタイリングは、従来型をほぼ踏襲。燃料供給にインジェクションを採用しているが、吸気系はまるで目立たず、クラシカルな美しさに変わりはない。ちなみに、メーターパネルやエンブレムは、新デザインとなった。開発に時間を要したのは、SRならではの鼓動感や排気音、つまり乗り味を追求した結果のはず。57万7500円という価格で12月21日より発売される。
HV-X
すでに実走テストも行なっている
ハイブリッドバイク!
世界初デビューとなったHV-Xは、トヨタ・プリウス同様のシリーズ・パラレル方式を採用したハイブリッド2輪車。後輪は状況に応じて、エンジン、モーターいずれか、さらに双方のパワーを混合(その比率は自在に制御できる)しても駆動できる。エンジンは、グランドマジェスティ用の250cc水冷単気筒。駆動モーターには回生機能も備えている。
YZR-M1&YZF-R1
オリジナルカラーのM1と、
その技術が活かされたR1
MotoGPマシンのYZR-M1は、チームカラーではなく、オリジナルカラーで展示(写真左)。これに並ぶのは、クロスプレーン型クランクシャフトなど、YZR-M1で培われた技術がふんだんに投入された市販モデルのYZF-R1。MotoGPのワークスマシンは、エクセディとモータラウンジブースでそれぞ
れ1台づつ展示されていた。
SUPER TENERE
伝説的名車が復活するのは果たして1年後か2年後か?
ラリーレイドモデルのスーパーテネレをモチーフとした「The Load of YAMAHA Adventure's」と名づけられたオブジェが示唆するもの。それは間違いなく、開発中とウワサされる次期《スーパーテネレ》の存在。展示からわかるのは、後輪シャフト駆動、前後連動ブレーキ&ABS、電子制御スロットルやトラクションコントロールの装備など。ホイールは前19/後17インチ径だった。意外に早くに市販車が登場する可能性もある。
右:並列2気筒レイアウトは、以前のスーパーテネレと同じだが、こちらは5バルブではなく4バルブ。TDMよりは排気量が大きいとのウワサ。1000ccの線が濃厚か?
XVS950A
輸出仕様の展示が暗示するのは
国内仕様のスタンバイなのか?
09年型で新登場した欧州向けクルーザーのXVS950Aミッドナイトスターが、ブース内に展示された。国内仕様のドラッグスター1100シリーズは、すでに生産終了。これに代わり国内販売される可能性もありそう。
EC-f&EC-fs
未来感のあるスタイリングの
エレクトリックコミューター
シンプルで搭載位置の制約が少ないといった、電動ユニットならではの特徴を活かして設計されたコンセプトモデル。白×緑のEC-fはクリーン、銀×黒のEC-fsはスタイリッシュさを表現している。
EC-03
「10年夏ごろの市販を目指す」と、
社長が公言した電動バイク
スタイリング的には、EC-02よりもパッソルの後継と言えそうな、ヤマハの電動コミューターが復活(と言っても、現状はあくまでも参考出品車)。最新の薄型電動パワーユニットとリチウムイオン電池の組み合わせで、充電器を車両に内蔵したプラグイン方式を採用。家庭用コンセントのある場所ならどこでも充電可能という利便性が魅力。