今までオフロードバイクとモタードを中心に作ってきたオーストリアのメーカー、KTMが初めて作ったスーパースポーツ。と言ってもGPでは250クラスで大活躍しているし、ロードスポーツも作っている。それらのデータを蓄積し、満を持して投入しただけに完成度はかなり高い。
このマシンの特徴は、なんといっても軽量でスリムなこと。データ上はそう見えないが、これは走るための装備をすべて入れての重量を表示しているため。マシンを押してみれば、マルチより圧倒的に軽いことがわかる。エンジンはVツインでトルクの太さと豪快な吹け上がりを見せる。同じツインでもドゥカティの軽やかさとは対照的。排気音にもほえるような迫力がある。
性格はとにかくスパルタン。うまく走らせるのは難しいが、乗りこなした時の感動もすごい。しかし低速コーナーは苦手。トルクがありすぎ、ギクシャクしてなかなかスムーズに走らせられない。ライダーだけでなく走るステージも選ぶマシンである。
SPECIFICATIONS
エンジン |
水冷DOHC 75度V型2気筒 |
排気量 |
1148t |
ボア×ストローク |
103×69o |
最高出力 |
72Kw(98PS)/6500rpm |
最大トルク |
106Nm(10.8kgm)/6500rpm |
全長×全幅×全高 |
2055×814×1155o |
シート高 |
825o |
車両半乾燥重量 |
約188s |
燃料タンク |
16.5L |
タイヤサイズ |
F 120/70-17 R190/55-17 |
新車価格 |
199万5000円 |