「軽量コンパクトで最速の座をねらう」新しいCBR1000RRのコンセプトは明快だ。その魅力はハンドリング。ライダーの意思に対して忠実にコーナーへ切り込んでいく。
とても乗りやすく、荷重がかかりにくい低速コーナーでも乗りにくくなることがないため、日本のワインディングでも持て余してしまうようなことがない。これはストリート派ライダーにとってもうれしい性格だ。
CBRは、リッタークラスのスーパースポーツで現在唯一国内仕様が販売されているマシンだ(他はすべて逆輸入)。そのためエンジンや排気系は日本に合わせた作り込みが行われている。一時、国内仕様は面白くない、と言われたこともあったが、それは馬力規制があったころの話。規制が撤廃された現在は、純粋にスポーツ性を追求している。
厳しい環境への対応のため、ピークパワーは抑えられているものの、代りに扱いやすさと使い切る楽しさは、他のマシンと比べて飛びぬけている。絶対的な速さより楽しさを取るのであれば、国内仕様のCBRは、購入候補の最右翼だろう。
SPECIFICATIONS
エンジン |
水冷DOHC 直列4気筒 |
排気量 |
999cc |
ボア×ストローク |
76×55.1o |
最高出力 |
87Kw(118PS)/9500rpm |
最大トルク |
95Nm(9.7kgm)/8250rpm |
全長×全幅×全高 |
2080×680×1130o |
シート高 |
820o |
車両重量 |
201s |
燃料タンク |
17L |
タイヤサイズ |
F 120/70-17 R190/50-17 |
新車価格 |
139万円(スタンダード)/ 142万円(トリコロール) |