2024/08/31 18:05:29 更新【カワサキ スーパーシェルパ】エンジンオイル交換、オイルフィルター交換カワサキ スーパーシェルパ
カワサキ スーパーシェルパにオイル交換でご入庫いただきました。
前回はオイルのみの交換でしたが今回はフィルターも交換します。 実は前回のオイル交換から1年以上経過してしまいました。 走行距離は2100キロ 走行距離的にはゆとりある交換サイクルですが、時期的には完全に交換時期を過ぎてしまっています。 エンジンオイルは封を切ってエンジンに注がれ、熱を加えられると徐々に劣化が始まります。 また1度当たりの走行が短時間(短距離)の場合、エンジン内部に結露などが発生し水分が混入します。 もちろん、エンジン内部の水分はカーボンを吸着させ、それを洗い流すためのオイルの汚れは多くなります。 あまり乗っていないからといってオイル交換の時期を延ばすのはNGです。 交換は3000〜5000キロ毎、または半年以内です。 このシェルパのオイル容量は1.4リットル。 非常に少ないです。 この少ないオイルでDOHCの交回転型エンジンを潤滑し、保護し、冷却し、洗浄しているわけです。 定期的な交換をすることがオートバイのエンジンを長持ちさせる秘訣です。 注意しましょう。
オフロード車はオイル交換時にスキッドガードを取外します。 エンジン下部の保護ガードですね。 オイルを抜き、側面にあるオイルフィルターを交換します。 もちろん新しいものと比べるまでもありませんが、古いフィルターは真っ黒けです。
新しいフィルターに交換し、フィルターキャップのOリングも交換。 オイルドレンを締めたら新しいオイルを注油します。 使用するオイルはミッツ・ハー公式推奨エンジンオイルのルブロス。 ルブロスのオイルラインナップはぜんぶで5種類。 ① Moto-Synthe…原付や実用車などに使用するベーシックオイル ② Moto-ST…水冷、空冷問わず、旧車にも使える万能高性能オイルで、ストリートからワインディングのスポーツ走行まで可能な部分合成油 ③ Moto-SS…ストリートからサーキットまで幅広く対応する高性能100%化学合成油 ④ Moto-RS…ハイパワーエンジンにも対応し、サーキット走行からレースシーンでも使える100%化学合成油 ⑤ Moto-GP…サーキットやエンデューローなどでの高温・高負荷にも耐えうる本格的なレースにも最適な乾式クラッチ専用の100%化学合成油
②〜⑤はルブロス独自のナノパフォーマを配合しています。 更にグレード(使用温度領域を表す10W-40などの数字)は様々なご用意がございます。 今回使用したオイルはコストパフォーマンスナンバーワンのMoto-ST 10W-40を選択しました。 ルブロスオイルの一番の特徴は独自のベースオイル「ナノパフォーマ」が配合されていること。 ルブロス最大の特徴である新開発ベースオイル“ナノパフォーマ”は 1.オイル分子の細分化 2.オイル分子の均一化 3.オイル分子の結合力強化 これらの特徴を持つナノオイル分子は、オイルと金属の隙間を埋め、ベアリング効果や、密閉効果をより高める働きをします。 ●ベアリング効果 ベアリング効果によるフリクションが少なくなる結果として 1.油温上昇の抑制・安定化・低減 (摺動抵抗の軽減により、摩擦発生と酸化・劣化の予防) 2.高回転での伸びが良くなる (クリアランスを均一化して、摺動抵抗を軽減) 3.エンジン音を抑える
●密閉効果 密閉効果により吹き抜けを抑える効果として 1.パワーとトルクの上昇 2.ブローバイガスの減少 3.オイルの耐久性向上 このナノパフォーマの効果こそがルブロスの特徴なのです。 今回使用したMoto-STはVHVI配合のシンセティックブレンドオイル。 水冷、空冷を問わず、旧車にも使える万能高性能オイル。シティランからワインディングまでストリート走行に最適です。 VHVI(Very High Viscosity Index)は「超高粘度指数」と訳せる化学合成オイルです。 VHVIは鉱物油に水素化精製処理を施したもので、純粋な鉱物油と比較して分子構造が均一で、不純物が少ないのが特徴です。また、VHVIをベースにしたエンジンオイルは高温時と低温時の粘度差が出にくい特性もあります。 化学合成オイルの高性能と、鉱物油の経済性を組み合わせたMoto-STはシール等への攻撃性を考慮しており、旧車にも最適な高性能エンジンオイルです。
オイル交換を終えたら最後に各部を点検して洗車です。 タイヤの空気圧はずいぶんと減っていました…これも定期的に点検しましょうね。 空気圧が低下しているとハンドルが切れ込んで乗りにくくなるだけでなく、タイヤの編摩耗も発生しますし燃費も悪化します。 つまり不経済ってことですね。 タイヤに空気をいれるだで経済的になるんですから忘れずに。 灯火類は全て異状なし、ステムベアリングや各可動部の状態も良好。 ただ…ドライブチェーンはそろそろ要交換ですね。 リンク部が固着してキンクしています。
リンク部…つまりチェーンの屈曲部ですね。 ここがチェーンの劣化で固着するのがキンク。 油切れとか、著しく汚れを付着させて走行しちゃったとか、錆なども原因になりますし、あまり乗っていなくても起きます。 チェーンオイルをたっぷり塗布し、余計なオイルをしっかりと拭き取ることによって汚れはある程度除去でしますし、あまり乗っていなくてもチェーンに適宜注油しておけばキンクをできるだけ避けることができます。 まだまだ交換してからそれほど走っていないのにキンクしてしまい要交換というのが一番もったいないですね。 今回は中性洗剤でしっかり洗って新たに注油。 これで多少は動きがよくなりましたが、そろそろ交換時期かもしれません。 オイル交換&各部の点検を終えて作業終了です! 毎度ありがとうございました。