【スクーターオイル交換】スズキレッツ4 バスケット エンジンオイル交換(ミッツ・ハーの作業実績 2024/03/16)|バイクの整備・メンテナンス・修理店を探すなら【グーバイク(GooBike)】

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2024/03/16 18:35:57 更新【スクーターオイル交換】スズキレッツ4 バスケット エンジンオイル交換スズキ レッツ4バスケット

作業実施日 2024/03/16

スズキの原付スクーター レッツ4バスケットのオイル交換です。 50ccは1度当たりの走行距離が短く、短時間という使われた方が多いのですが、これをいわゆるシビアコンディションといいます。 エンジンは完全に暖まるまでに15分程走行する必要があります。 特に冬場は短時間だとエンジンが暖まり切らない状態で停止することも多いと思います。 これが問題なのです。

エンジンが暖まり切らないうちに停止すると、エンジン内部に結露が発生します。 エンジンは空気を吸い込んでガソリンとミックスさせた混合気をエンジンに噴射し、発火→爆発→排気を繰り返します。 大気中には乾燥した冬場であっても水分が含まれており、エンジンを停止するとエンジン内部と外側の温度差によって結露が生じるのです。 大気中の水分をエンジン停止後でも瞬時に蒸発させるほど、十分にエンジンがあたたまっていないと防げない現象で、それが概ね15分程度以上の走行時間になります。 エンジン内部に発生した結露はいろいろな問題を発生させます。

まずカーボンの付着。 停止したエンジン内には燃焼ガスが残っており、この燃焼ガスが水分に吸着され固形化することもあります。 再始動したときに吹き飛ぶ(排気される)はずのカーボン…つまりすすは、水分に吸着して固形化したことにより吹き飛ぶはずだったものが吹き飛ばず、エンジン内に蓄積されます。 短距離、短時間走行しない車両のエンジン内(燃焼室)はカーボンの蓄積が多く、プラグが黒くなりがち。 当然、カーボンが蓄積されますのでオイルが汚れます。 エンジンオイルはエンジンの潤滑や冷却だけでなく、洗浄の役割も果たすためです。 つまり短距離、短時間走行の多い車両はオイル交換のサイクルを早くする必要があります。 このカーボンがどんどん固形化し堆積すると、何かの拍子にポロリとカーボンの塊が剥離します。 これが排気ガスとして排出されればいいのですが、運悪く排気バルブに噛みこむと圧縮比がゼロになりエンジンは停止します。

エンジンには吸気バルブが開いた瞬間、ピストンがシリンダーの中で下に下ります。 燃焼室に空間が生まれますので、そこに吸い込まれるように吸気バルブから混合気が入ってきます。 ピストンが一番下(下死点)まで行くとバルブは閉じ、燃焼室は密閉されます。 ピストンが上死点へ向けて上へあがっていくと、混合気は圧縮されます。 反発しようとする混合気をどんどん押しつぶすようにピストンは上昇し、一番上に上がった時点(上死点に達した時点)でスパークプラグに火花が飛び、爆発します! 混合気が爆発した力でピストンは再び下降しはじめます。 その後、再びピストンが上昇する際には排気バルブが開き、排気ガスとして燃焼ガスが排出されます。

吸気→圧縮→点火(爆発)→排気 この4つのサイクルを繰り返してエンジンは稼働しており、それが揺らいで4サイクルエンジンと呼ばれるのです。 この際、しっかりと圧縮されないと点火しても混合器は爆発しません。 圧縮しようとピストンが上昇した際に、本来は閉じているはずの排気バルブにカーボンが噛みこんでいたら… そこから混合気は抜けてしまい、添加しても燃えるものが何もないため爆発は起きないのです。 このように短距離短時間走行のエンジンはシビアコンディションとして過酷な条件いさらされているのです。 小排気量車の場合、特に50ccだとバルブも大変細いのでちょっとしたカーボンでも噛みこんでしまいます。 これを防ぐにはしっかりとエンジンが熱を持つまで走る習慣をつけるか、もしくは燃料系統の洗浄作用のある添加剤を使う必要があります。 ヤマハやスズキからも純正パートとして洗浄剤は販売されていますが、ミッツ・ハーではもっとお得で効果的な洗浄剤をご案内していますのでお気軽にお問い合わせください。 いずれにしてもエンジンオイルの劣化は早いので、早めの交換サイクルで管理しましょう。

カーボンだけではありません。 エンジン内部に結露がたまるとエンジン内部を錆びさせます。 ピストンリングは鉄製ですから錆びます。 錆びたピストンリングはシリンダーに密着し、次に始動するときにシリンダーを傷つけます。 結露は自然に蒸発することなくエンジン下部に落ちていきます。 エンジン下部にはオイルパンというオイルが溜まる部屋があります。 つまり水がオイルに混入するのです。 オイルはエンジンが可動している最中はポンプでエンジン上部まで圧送され、エンジン各部を潤滑・洗浄します。 ここに水が混じってしまえばオイルの性能を著しく低下させます。 エンジンを保護するはずのオイルが逆にエンジンを傷めるのです。

実際に冬場にオイル交換をするとエンジンオイルが白濁してる車両に遭遇します。 これ、オイルに水分が混入した跡なんです 今回もオイルゲージにクリーム状に入荷したオイルが付着していました。 あまり乗っていないからオイル交換は不要…というのは大きな誤解で、あまり乗っていないからこそオイル交換は頻繁にしなくてはいけないのです。 特にひと冬超えたオイルは春を迎えたら交換してくあげましょう! 春はオイル交換の時期なのです。

対象車両情報
メーカー・ブランド
スズキ
車種
レッツ4バスケット
作業実績タグ

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