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慢性渋滞の都市部では、機動性に富むバイクは最適な移動道具だ
だけど、その機動力だけに目を奪われてしまうと落とし穴にはまってしまう
バイクの特性を引き出すのはあくまでもライダー。的確な状況判断と
それに則した操作をすることで始めて、優れた機動性が発揮できるのだ! |
「先を急ぐ」よりも「先を見ろ」が基本だ |
都市部の渋滞が緩和される様子はいっこうにない。そんな状況下で効率よく動きまわることができるバイクは、最適な移動道具のひとつとして重用されている。だが、便利に使えるいっぽうで、種々のクルマや自転車、歩行者などが入り乱れているなかを走ることは、土石流に身を投じているようなもの。岩に当たらないようつねに注意しなけちゃいけないだけでなく、自らも小石を跳ね飛ばさないように気を配る必要だってあるのだ。
バイクが持つ高い機動性を、たんに速さと勘違いしている人が多い。狭い道を勢いよく走り抜けるライダー、渋滞の列の間隙を我がもの顔ですり抜けるライダーなど、ハタから見ていてもハラハラする。そればかりか、そんなバイクが近づいてくると、こちらの身の危険さえ感じることもある。速さということだけを優先させたこうした独りよがりの運転が横行しているのが現実だ。
どんな状況でもそうだけど、市街地ではとくに周囲をよく確認し、自分にとっても他車(者)にとっても、安全を最優先にして走ることが重要だ。先を急ぐより先を見ろが、結果としてスピーディな走りができるということを知ろう。 |
写真=東広幸 文=栗栖国安 |
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