

ロードレース、モトクロス、ラリー・・・バイクレースにはこのほかにも多くのカテゴリーが存在する。今はテレビで目にする機会はあまり多くはないかもしれないが、レース会場やイベント会場で目にするライダーたちの走りは、大人の目にもとても魅力的に映る。そんな憧れのライダーやマシンを意識することで、きっと新たなバイクの楽しみ方が見えてくるはずだ。
Text/Satoru Ii
モータースポーツこそバイク好きの入り口
バイクに乗りたいと思うキッカケは人それぞれ。通勤・通学の手段として原付を購入する人もいれば、漫画などの影響で興味を持つ人、親が乗っていたから、などさまざまだ。そしてそのなかでも、レースで闘うトップライダーに憧れて免許を取る人も多いだろう。
今、最も勢いがあり、誰もが認める世界最速のライダー、マルク・マルケスはもちろん、走る伝説バレンティーノ・ロッシなどMotoGPライダーたちはテレビで見る機会も多く、年に一度の日本グランプリではその走りを生で見ることもできるため、世界のトップライダーでありながら、日本のレースファンにとってとても近しい存在になっている。
誰もが彼らのように速く、かっこよくマシンを操りたいと思うが、もちろんそう簡単にできることではない。しかし、少しでも彼らに近づきたい、リスペクトを表現したいとマシンをカスタムしたりレプリカヘルメットを被っているライダーは星の数ほどいる。
この特集ではロードレース、ラリー、モトクロスの3つのカテゴリーに分けてレース好きなライダー諸君に、マシン選びからカスタムの方向性、ライディングギアのポイント、さらには実際にレースを始めるために知っておくべきポイントを少しだけ提案していきたいと思う。
もしもまだレースを見たことがない人がいたら、ぜひ近くのサーキットに足を運んでみてほしい。
マルク・マルケス
言わずと知れたMotoGPで活躍するHRC(ホンダのワークスチーム)の契約ライダー。2013年よりケーシー・ストーナーの跡を引継ぎ、MotoGPルーキーに関わらずHRCワークスに大抜擢され、ルーキーイヤーでチャンピオンを獲得。その後2019年までに6度の年間チャンピオンに輝いている。生ける伝説バレンティーノ・ロッシを尊敬しつつも、それを超えるポテンシャルを発揮し、現在MotoGPクラスで無敵を誇る天才。