KAWASAKI H2SX
市販モデルとして史上初のスーパーチャージャーを搭載したH2。そのエンジンの最高出力は210psという驚異的な数値。このSXはそんなH2をツアラー仕様に仕立てた国内最強のモンスターメガスポーツである。
新車価格●199万8000円
中古相場価格●185.9万円~218万円

YAMAHAFJR1300
1984年に登場したFJ1100から続くヤマハの伝統的なメガスポーツ。初期型は2001年に登場しABSの追加、クラッチ操作が不要なYCC-Sの搭載、6速ミッション化、クルーズコントロール標準装備など熟成が重ねられている。
中古相場価格●49.9万円~140.18万円
BMW K1600GT
上質でなめらかなエンジン特性から「シルキーシックス」と呼ばれる並列6気筒を搭載。エンジンのみならずデュオレバーやパラレバー、ESA、電動バックギアなどBMW独自のハイテク機構がライダーを上質な旅にいざなう。
新車価格●315万9800円
中古相場価格●116.8万円~284.9万円
HONDA
VFR1200F
鼓動感あふれるV型4気筒にDCT(デュアルクラッチトランスミッション)というオートマチック機構を搭載したツアラー(マニュアルモデルもあり)。2016年に生産終了したが今でもその性能は一級品。
中古相場価格●49.9万円~113.2万円
各社がしのぎを削るプライドのカテゴリー
メガスポーツとは1000cc以上の排気量で、4気筒もしくは6気筒のエンジンを搭載し、高速道路では快適なクルージングができ、ワインディングではスポーティな走りが楽しめるオンロードバイクを指す。こういったバイクは各メーカーの代表モデル「フラッグシップ」と呼ばれ、各社こぞって持てる技術の粋を結集して開発にあたっている。
それだけにトラクションコントロール、ABSはもちろん、各種エンジン出力のモード設定など最新の電子制御がふんだんに盛り込まれ、ライダーを極上のツーリングにいざなってくれる。
どの機種を見ても大柄でグラマラスなボディを持ち、エンジンを包み込むフルカウル仕様が特徴的。250kgを超える重量のバイクばかりなので取り回しは重いが、ひとたび走り始めてしまえばその重さは消え、高速道路ではもはや敵なし。加速、追い越しも余裕さにあふれ、カウルの中に隠れれば雨の日も快適。1日に1000km以上走るツワモノもザラにいることだろう。またワインディングでは大排気量の豊富なトルクとパワーを発揮。勾配のきつい坂でもグングンと上り、巨体を倒しこむほどに豪快な走りが堪能できるのだ。また長距離をタンデムで楽しむことも余裕だ。
その巨体、重量、パワフルさにより乗り手を選ぶことはたしかだが、乗りこなせるようになれば、きっと日本という国が狭く感じることだろう。