
平成という時代のバイクを語るうえで、欠かすことのできない機種といえばカワサキ・ニンジャGPZ900Rをあげるライダーは多いはず。遡ること'84年、その独特なスタイルと市販車として世界最高速を更新し、カスタム要素もバツグンで映画や漫画でも登場。'03年の最終販売まで20年にわたり、圧倒的な人気を誇った。バイクブーム真っただ中にも関わらず、デビューからほとんどその性能やスタイルを変えず、圧倒的な支持をうけた時代を代表する一台を今回は総力特集する。
文/池田 大二郎 まとめ/ロードライダー編集部
オーナーの想い・誇りがスゴイ
当時の国内自主規制750ccを超える排気量があり、かつ大型二輪免許も現在のように教習所で取得できない時代に、このGPZ900Rを駆ることはまさにライダーの憧れだった。乗っていることそのものが自慢でもあったのだ。
個性的なカスタムがスゴイ
ニンジャの楽しみ方のひとつがカスタムだ。自分流でいくつものスタイルが楽しめるのだ。スタイル重視、スポーツ走行重視などその志向も多彩だ。ニンジャの特徴はカスタムしても基本的なスタイルの個性が消えないところにある。
当時のチャンピオンが試乗会に
'83年12月にカリフォルニア州のラグナ・セカスピードウェイで開かれた、GPZ900Rの世界試乗会。この年に空冷GPZ750でAMAスーパーバイクチャンピオンを獲得したばかりのウェイン・レイニーも訪れ、このニューモデルを駆った。これはその時の貴重な1カット。
そのデビューを振り返る
国際試乗会最終日はモントレー国際空港内の特設ドラッグレースコース。日欧のジャーナリストが集まる中、カワサキからの依頼を受けてデモランを担当したのは、当時ドラッグレースで活躍していたジェイ・グレアソンだった。
オールラウンドで楽しい
最終販売から15年程が経過した今でも、ツーリングなどで見かけるシーンは実に多い。それだけニンジャのオーナーは、カスタムはもちろんスポーツ走行、ツーリングなど愛車として、バイクとして乗って楽しんでいるのだ。
そのスタイルがたまらない!
やっぱりニンジャといえば、まずはその個性的なスタイルだ。鋭角と丸みのバランスが絶妙なこれまでになかった斬新なスタイルはもちろん、細部のメーター、ホイール、パーツなど、独特な造形は現在でも多くのファンを魅了している。