ラグナ・セカでの発表会にはこのようなストリップや各部パーツ、カットモデルも用意された(写真右)。鋼管ダイヤモンドフレームはこの角度から見るとスリムと分かる。アクスルは前φ15/後φ17mm、ピボット径はφ16mmだった。
今見ても普遍と言える各部の作り込み
4眼メーターは燃料計、エンジン回転計(中央には慣らし時の注意ステッカー)、速度計(北米仕様のためマイル表示で、内側に小さくkm/h表示も併記)、水温計。フォークトップキャップを外すとフォークのエア調整ができた。
フロントフォーク前にあるのが市販車初となるADS+AVDS。片押し1キャリパーへの油圧をフォークに還元してブレーキング時の沈み込みを抑制し世界最高速をコントロールする。フロントフォークφ38mm+AVDS/オフセット40mm。
リヤのボトムリンク式ユニトラックサスは、ホイールは無駄のない変則6本スポークで、2.50-16/3.00-18サイズ。'90年A7よりインチ変更となりリヤ幅も拡大。デザインも変則6→3本スポークに。A12でリヤサスはガス封入式に。
写真下の丸はキャブレタートップで、そこから上=吸気ポート→プラグ(燃焼室センターに同じ)→排気とまっすぐな流れが作られていると分かる。フレームもここで絞られて、エンジンのスリムさを活かすようになっている。