アフリカツインの軽快な走りを維持するための日常メンテナンス

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外装がキレイな中古車こそ消耗パーツを要チェック!

 発売からもうすぐ3年となり、初回車検となるアフリカツイン。中古流通台数も増えていくことが予想され、買い頃と言える。外装がキレイなアフリカツインは舗装路メインで使われたと予想できるが、転倒していなくても、過走行やメンテナンス不足になっているケースもある。タイヤやドライブチェーンが要交換となる場合もあるので注意したい。逆にオフロードメインで使われた車両は外装にダメージを負っているが、走行性能に関わる部分はしっかりメンテナンスされていることが多い。いずれにせよ、これまでに重大なトラブル報告はされていないので、日常メンテナンスが行われていれば、大きな不具合は出にくい。

消耗パーツチェック

アドベンチャーモデルのメンテを最新モデルで紹介

アフリカツインの軽快な走りを
維持するための日常メンテナンス

こまめに交換すれば純正オイルで問題なし

ドレンボルト
オイルを抜く
ドレンボルトを締め付ける

ゴー&ストップの多い渋滞路や、高回転を多用しがちなオフロード走行では、エンジンオイル温度も高くなり、エンジンオイルは酷使される状況にある。そうした状況でライディングした場合は、指定交換サイクルを迎える前でもエンジンオイル交換をしておきたい。オイル交換をする前に、ラジエターファンが回るくらいしっかり暖機しておく。5mmの6角レンチでボルト4本緩めてアンダーガードを取り外す。1アフリカツインは12mmのドレンボルトが2本ある。2ドレンボルトは2本とも緩めてオイルを抜く。最後は車体を直立させて、しっかりオイルを抜く。マニュアルでは1万kmに1回となっているが、5000kmに1回が望ましい。3トルクレンチを使って、ドレンボルトを規定トルク30N・mで締め付ける。ドレンボルトのワッシャーは新品に交換するのも忘れずに。

オイル注入
レベルゲージ
オイル量をチェック

4ドレンボルトをしっかり締めたら新しいオイルを注入。オイル量はMT車3.9L、DCT車4L(フィルター交換時は+0.2L)。5注入口のキャップを締めて2~3分アイドリングし、レベルゲージを抜く。6レベルゲージを抜いたまま車体を直立させ、その状態でレベルゲージを差し込んでオイル量をチェックする。

メンテナンスフリーだがとくに夏場は要チェック

リザーバータンク
残量チェック

最新設計のエンジンなので、ラジエタークーラントは基本的にメンテナンスフリーだ。しかし、オフロードでは低速走行が多くなり、ラジエタークーラントが噴くこともある。とくに夏場は残量チェックしておいて損することはない。1指差した場所にリザーバータンクがある。2残量チェックは車体を直立させて行う。ロアーラインを切っていたら補充する。

適正な遊び量に調整しパワーロスを防ぐ

チェーン
ウエスを噛ます
遊び調整

遊び量が多すぎるとパワーロスだけでなく、走行中に外れる原因にもなる。5000kmに1回は遊び調整したい。1センタースタンドかジャッキアップで後輪を浮かし、後輪を回してチェーンのたるみをチェックする。チェーンの下端を定規の35mm位置に合わせて、チェーンを上に押す。定規を超えたら、遊び既定値オーバーだ。2チェーンにウエスを噛ませてアクスルナットを緩める。こうするとホイールが前に出ず、作業効率がアップする。3310mmのレンチでロックナットを緩め、12mmのレンチで調整ナットを締める。

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