多彩なバリエーションがあるZシリーズは 機種によって挑戦する整備範囲を見極めよう

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多彩なバリエーションがあるZシリーズは
機種によって挑戦する整備範囲を見極めよう

最新のハイテク技術が満載!機構が複雑なZ1000やZ900は
ショップを頼るのもオススメ!

メンテナンス

同じZでも機種により
必要なスキルが異なる

 Z1に端を発する1980年代以前のZと、2003年型Z1000以降の新生Zシリーズでは、同じ900や1000でも車体の構成や使われる機構は大きく異なる。前者の場合、新車から40年前後が経過しており、故障のリスクはより高くなる。これを抑止するため、ユーザーにはより高い日常メンテナンス能力が必要となるし、出先でも多少のトラブルなら対処できるメカ知識も、ある程度は備えておきたいところだ。

 一方で新生Zの場合、各部の注油やタイヤの空気圧チェックなど、一般的な日常メンテナンスだけでも基本的には十分。とくにZ1000やZ900系には電子制御パーツも多いので、自信がなければ重整備は作業をショップに任せよう。

走りのよさがウリの
現行Zだからこそ
走行距離が増えたら
サスのオーバーホールを

Z 足まわり

メーカーが意図して設計した本来の乗り味を楽しむために、走行距離が伸びた車両(2万kmを目安)は足まわりのオーバーホールを検討したい。前後サスペンションは、あるとき突然ヘタるわけではなく、徐々に性能が低下するため、その状態に慣らされてしまい、愛車のサスがヘタっていることに気づいていない人も多い。

Z900RSは外観こそ
レトロだが電子制御や
上級パーツも多用で・・・
Z900RS カフェ

Z900RS/カフェはルックスこそレトロな雰囲気だが、設計ベースは現行ストリートファイターのZ900なので、電子制御機構やグレードが高めのパーツも多く使われている。日常点検はもちろんユーザーが個々に実施すべきだが、整備はショップ任せが無難かも!?

Z250やZ125プロなら
シンプルな設計なので
重整備にも挑戦しやすい
ブレーキまわり

フロントブレーキパッド交換はZ250やZ125プロならキャリパーがシンプルな片押し構造で、しかもシングルディスクなので、ダブルディスクで対向4ピストンの上級モデルと比べれば、作業の難易度は下がる傾向にある。

とくに、調整範囲が広い
Z1000は中古購入時に
まずはサス設定を確認
フルアジャスタブル

2010年型以降のZ1000は、前サスがフルアジャスタブルになっているが、中古車で購入した場合は前オーナーがセッティングを大きく変更した状態になっている可能性もあるので、まずは標準仕様に戻そう!

どの機種も整備の基本は
走行距離と期間で管理する
エンジンオイル交換
エンジン付近

バイクメンテナンスの基本は、やはりエンジンオイル交換。3000~5000kmごとあるいは距離を走っていなくても、半年に一度という交換サイクルを守りたい。オイルのグレードは機種に合うものを!

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