かつては、日本の二輪市場でとてもメジャーな存在だったのが400ccクラス
近年は大型クラスと軽二輪クラスに押され、新車ラインナップはかなり減少した状態だ
しかし日本独自クラスとして発展してきたヨンヒャクには、たくさんの魅力がある!Text/Tohru Tamiya Photo/Tohru Tamiya、GooBike編集部
大型二輪クラス人気の陰で現在はマイナーながら・・・
1970年代以降、日本では総排気量400ccを境にして二輪運転免許が区分され、400cc超のバイクに乗るためには大型二輪免許(かつては限定なし免許)が必要だった。しかし1990年代半ばまでの限定解除審査は、運転免許試験場でのいわゆる一発試験でしか認められず、その試験合格率はわずか数%と超難関だったことから、限定解除は高嶺の花で、大多数のライダーが中型限定(現在の普通二輪免許)でバイクを楽しんでいた。つまり400ccクラスこそが、多くの日本人ライダーにとって最高峰だったわけだ。
そんな状況に変化が現れたのは、1996年に免許制度が改正され、現在のような大型二輪免許と普通二輪免許に区分され、大型二輪免許も指定自動車教習所で技能教習を受けて容易に取得できるようになってから。「どうせなら大きなバイクにも乗れる免許を所有しておこう」というライダーの比率が圧倒的に増えた。
一方で新車市場においては、2000年代に入ってから生産のグローバル化が大きく進み、日本独自クラスだったヨンヒャクは、環境規制強化のタイミングで次々にラインナップ落ちしていった。ライセンス区分が異なる欧米において、ミドルクラスは600cc前後で、市場が大幅な縮小傾向にあった日本市場のためだけに多くのヨンヒャクを生産することを、メーカーが避けた結果だ。
しかしそれは、ヨンヒャクに魅力がないとか、その役割を終えたということとは、同義ではないのだ!