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流行その2ストリートスポーツ系も新時代!?
フルカウルスポーツツアラーのニンジャ1000は、2017年型でさりげなく大幅なアップデートが施されている。ZX-10Rと同じくボッシュ製のIMU(慣性測定ユニット)が搭載され、このデータをトラコンやウィリーコントロール、コーナリングABS、エンジンブレーキやリアリフトの制御などに活用。公道スポーツを、新たな世代に突入させた。1043cc水冷並列4気筒エンジンは、各部の見直しで2馬力アップの142馬力。サイドパネルとスクリーンの大型化による空力特性改善、LEDヘッドライト採用による夜間視認性向上、新作メーターの装備も行われた。
2014年の新登場以来、高い評価を受けてきたMT-09に、アップデートが施された。4連LEDヘッドライトを新採用したフロントマスクは、MT-10と路線が似る攻撃的なルックス。ナンバープレートホルダーはスイングアームマウントになり、テールまわりのデザインも変更された。846cc水冷並列3気筒エンジンやアルミ製フレームは従来型を踏襲するが、アシスト&スリッパークラッチやアップ側のクイックシフターが新搭載された。
従来型Z800の後継として、Z1000用をボアダウンして948cc化した水冷並列4気筒エンジンを、Z1000ともZ800とも完全に異なる新作鋼管フレームに搭載したZ900がデビュー。Z1000と比べて排気量差はわずか95ccだが、さらに軽快かつコントローラブルな走りが追求されているようだ。単体重量がわずか13.5kgしかないメインフレームなどの恩恵から、車重はZ800と比べて約20kgも軽い210kgに。シート高は795mmに抑えられている。
かつてのドゥカティを代表するモデルだったSS(スーパースポーツ)が、2017年型で復活。車体構成はドゥカティお得意の鋼管トラスフレームを軸として、エンジンにはハイパーモタード939譲りの937cc水冷Lツインを使う。車体のベースとなったと思われるモンスターと比べれば前傾姿勢だが、パニガーレ系とは異なり公道での快適性とコントロール性を重視。上級版のS仕様は、オーリンズ製の足周りなどを専用装備する。
GSX-R750用ベースの749cc水冷並列4気筒エンジンを、専用のスチール製フレームに搭載したGSR750が、2017年型でGSX-Sシリーズに名称変更を受けながら改良された。スタイリングは、GSX-S1000と共通イメージに。ニッシン製のラジアルマウント前ブレーキキャリパー、ウェーブ形状の前後ブレーキディスク、3段階+オフに切り替えられるトラコン、テーパーハンドルを新採用。スイングアームの見直しなども施されている。 新型投入と正常進化で市場のニーズに応える 欧州や日本では、ライダーの高齢化傾向や走る場所の減少なども影響して、公道におけるスーパースポーツの人気が下がり、スポーツモデルの中心は、ある程度のフレキシブル性を持ったフルカウルとアグレッシブなネイキッドにシフトしている。 予想
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