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ここまでスペックの読み方について紹介してきたが、数値から予想されるバイクの姿と実際に乗った印象に トルクフルで高回転まで回るエンジンと重量感がありながらもしっかり曲がる車体!!
車両重量190kgという、400ccクラスにしては軽くも、重くもない。ちょうど中間層に位置する車体は、実際に跨がると重心が低いからか、CB400スーパーフォアなどと比べても、やや重厚に感じる。しかしシートは絞り込まれているので足つきは良好、適度な前傾もスポーティに走る気分にさせてくれる。いざ走り出すと、トルクも最高出力も同クラスとしてはやや抑え気味にしてあるので、とても扱いやすい。ホイールベースも短過ぎず、長過ぎずで曲がりやすい。スペック通りにオールマイティな1台だ。
気持ち良く回るエンジンと軽快な車体で毎日をスポーティに楽しめる!!
やや遠目のハンドルを握ると足が少し浮く感じがある。とはいってもシートはスリムなので十分足はつくし、166kgの車体は軽く、不安はない。ライバルのニンジャ250よりも短いホイールベースによってコーナリングも自由自在だ。エンジンは1万2000回転まで回る高回転型で、最大トルクも1万回転で発生。まさに“回して楽しむ”バイクなのだが、低回転でも十分なトルクで扱いやすい。スポーツ性の高さはスペック通りながら、街中でも楽しめる特性を合わせ持っている。
エンジン仕様や軸間距離ポイントを押さえよう!スペックにはそれぞれ意味があり、あまり知られていない測り方があることも紹介した。ここで分かったことは、スペックの読み方を間違えれば、そのバイクの姿は見えてこないし、しっかりと読めば、スペックを見ただけである程度、それがどんなキャラクターのバイクか想像できるということ。たとえば全長や全幅は、狭いガレージに入れる時には役立つが、車体の大きさをイメージする参考にはならない。むしろ軸間距離やシート高、最低地上高などが車体フォルムをイメージしやすいだろう。他に軸間距離やキャスター角の意味を知れば、走行特性も分かる。そう、スペックの正しい読み方が分かれば、バイク選びはもっと楽しくなるのだ! |
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