GooBike特集 バイクに関する特集ページ。バイク選びのノウハウなど、バイクライフを充実させるための情報が満載です。
TOP > 記事 > GooBike特集 >スポーツ系2気筒
スポーツ系2気筒
ドゥカティ ストリートファイター848
DUCATI STREETFIGHTER848
全長×全幅×全高:2,102mm×775mm×1,114mm 車両重量:199kg
シート高:840mm 最高出力:86.1kW(117PS)/9,250rpm
中古車価格帯:124万円〜149万円
兄貴分の1100が乗りこなすのに苦労するほどスパルタンなのに比べ、こちらは乗りやすさ、速さ共に素晴らしい。現在、ベストバランスのドゥカティではないかという人も少なくない。

ロードスポーツは、速く走ることやマシンを操る楽しさが感じられることなどが求められる。ツインエンジンは、パワーで考えた場合、マルチよりも若干不利。ひとつひとつの部品が小さくて慣性質量が小さいマルチは、高回転までぶん回してツインでは到底不可能なハイパワーを発揮することができるからだ。しかしロードスポーツで速く、楽しく走るためには様々な要素が必要だ。ツインはパワーでこそ負けても他の色々な部分でそれを取り戻すことができる。これが面白いのである。
 ツインの最大の特徴は、パワーと重量のバランスが取れているところ。パワーでおよばなくても軽量でスリムなエンジンにすることができる。車体が軽くできるだけではない。エンジン幅が狭いためロードスポーツに必要なバンク角を確保したまま低い位置に搭載し、マルチにはないレベルでの低重心化が可能。エンジン幅が狭いからライダーのポジションも不自然になったりしない。こういった要素が相乗効果を生み出してハンドリングを大きく向上させる。
 またツイン独特の爆発間隔が、マルチにないトラクション性能(パワーがかかったときにタイヤをグリップさせマシンを前に押し出す力)を生み出す。加えて低中速でのトルクが太いため、コーナーからの立ち上がり加速でも有利だ。つまり、マルチにわずかに負けるパワーを軽量な車体とコーナーリングで挽回するマシン作りが可能になる。
 このようなツインエンジンの美点を生かすために、車体の設計もマルチのようにすべての点で高性能というのではなく、コーナーリング性能を追求した一点集中型になりがち。つまりツインを搭載したロードスポーツは、マルチとは違ったエキサイティングなマシンになることが多いのである。
 例えばドゥカティやアプリリアといったツインエンジン搭載のスーパースポーツが、レースでもパワーで優れるはずのマルチを相手に勝ってしまったりしているのは、まさにこういう特性のおかげ。もちろんマルチだって、今はとても乗りやすく速くなってきているのだが、最新技術やマネージメントシステムでツインの性能を引き出したマシンというものは、マルチと十分に渡り合える速さを発揮しているのである。
 そして大事なのは、こういう特性がストリートで走る時の「ファン」につながるのだと言うこと。コーナーリングを追求したマシン作りによって、速さと操る面白さがあるからライダーがその気になる。オートバイはメンタルな部分が非常に大きく影響してくる乗り物だから、ライダーがその気になってしまうと、それだけで上手に走れてしまったりする。もちろん相応の経験やテクニックは必要になってくるが、マシンと対話しながら学んで行くのもまた、走る楽しみのひとつ。
 ツインエンジンを搭載したロードスポーツの楽しさを知って抜けられなくなっている人達がたくさんいるのは、こういった理由があるからなのである。

Lツイン

70年代から続くドウカティの伝統がこのLツイン。軽量ハイパワーで日本製マルチに真っ向勝負。現在は水冷がメインとなっているが、空冷もまた健在。どちらも素晴らしいパフォーマンスを発揮する。スーパースポーツを語るのであればこのエンジンを外すことはできないほど。一度走ってみれば、その面白さが分かる。

モトグッツイ グリーゾ8V
MOTO GUZZI GRISO 8V
全長×全幅×全高:2,260mm×840mm×1,070mm
車両重量:231kg(乾燥)
シート高:800mm(加重時)
最高出力:70kW(95.1PS)/6,900rpm
中古車価格帯:109.2万円〜68.9万円
鼓動感の素晴らしい縦置き空冷Vツイン。しかし8Vは回した瞬間、一気にパワーが出てくるスパルタンな性格。見た目以上にスポーツ性が高い。
BMW R1200S
全長×全幅×全高:2,120mm×750mm×1,155mm
車両重量:213kg(走行可能状態) シート高:830mm
最高出力:122PS/8,250rpm
中古車価格帯:108万円〜146.1万円
伝統の空冷水平対抗2気筒を搭載。フラットツインでは珍しく運動性とパフォーマンスを追求したスポーツモデル。
BMW R1200S
APRILIA TUONO1000R
全長×全幅×全高:2,025mm×830mm×1,100mm
車両重量:185kg(乾燥) シート高:810mm 最高出力:N.A
中古車価格帯:45万円〜89.9万円
スーパースポーツ、ミッレと同じ60度V型ツインを搭載するネイキッド。アップハンとは思えない程過激なマシン。腕に自信のあるライダーにお薦めしたい。
アプリリア トゥオーノ1000R
HONDA VTR1000F
全長×全幅×全高:2,050mm×720mm×1,155mm 車両重量:218kg
シート高:810mm 最高出力:68kW(93PS)/8,500rpm
中古車価格帯:22.78万円〜139万円
ホンダがツインのパフォーマンスと楽しさを本気で追求したモデル。ピボットレスフレームによりしなやかなハンドリングになっている。
ホンダ VTR1000F
YAMAHA MT-01
全長×全幅×全高:2,185mm×800mm×1,105mm
車両重量:243kg(乾燥) シート高:825mm
最高出力:66. 3kW(90PS)/4, 750rpm
中古車価格帯:71.99万円〜130万円
1700ccのOHVエンジンを搭載。ツインの鼓動と排気音を楽しみながら走ることができる。大きな車体だが運動性も高い。個性的なマシン。
ヤマハ MT-01

BACK NUMBER

テイストフルな2気筒に乗りたい
バイク用のエンジンにはさまざまな形式が存在するが、・・・
手軽に遊べる小型バイクに注目
今、原付二種モデルの勢いがいい! そして、それにつられるように・・・
バイクに乗って冒険へ行こう
果たして世界にまだ冒険はあるのか

バイクはクルマと同じく移動の手段になる。しかし、多くのバイク乗りは・・・
ミドルスポーツを読み解く、
5つのポイント

1000ccスーパーバイクの遺伝子を感じるスポーティで・・・
クルーザーの正しい楽しみ方
クルーザー=アメリカンタイプのバイクと考えられていたのは、・・・
EICMA×東京モーターショー
2年に一度の東京モーターショーに、世界最大の・・・
スクランブラーを愉しむ
2010年代に入って、ファッション<流行>はライフスタイル・・・
スーパースポーツを
100倍楽しく乗りこなす

レーシーなスタイリングに低いハンドルとバックステップ・・・
ヤマハSR400が
今なお支持される5つの理由

世の中には同一の車種名を持つロングセラーモデルは多いが・・・
いま、ネオ・クラシックが熱い
いかにもオートバイ然としたクラシックタイプのバイク。・・・
記事一覧