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エンジン性能王座はどれだ!?
エンジン性能王座はどれだ!?

パワーNo.1

カワサキ ZZR1400 Ninja ZX-14

カワサキ ZZR1400 Ninja ZX-14

149.5kw(203ps)という驚異的な最高出力を誇るZZR1400。まさに市販車最高のエンジンパワーを持つ最強マシン。市街地なら2速で十分なほどだ!

149.5kw(203ps)

カワサキ ZX-10R

147.1kw(200.1ps)とこちらもハイスペックな11年型10R。スーパースポーツ勢随一のパワーで、早くも市場での話題を独占中! カワサキの快進撃を象徴する一台だ。

147.1kw(200.1ps)

カワサキ ZX-10R
スズキ ハヤブサ

スズキ ハヤブサ

大量生産の市販車では世界最速の称号を持つ隼。超個性的な流線型フォルムと145kw(197.3ps)という圧倒的な性能はまだまだ第一線級のポテンシャルを持っている。スズキのフラッグシップだ。

145kw(197.3ps)

誰もが一度は気にするそれがエンジンパワーだ!

 バイクの性能を一番分かりやすく表すもの。それがエンジンの最高出力だ。かつては馬力(ps)という言葉で表されていた数字だが、最近では国際的な単位共通化によって仕事率を表すkwで表記されるようになった。
 と、すこしややこしいハナシは置いといて、エンジンが絞りだす最高出力はまさにこれまでの自動車メーカーの技術が全て注がれているといって良いだろう。もっと速く、強大な力を生み出すためにこの100年以上にも渡って各メーカーはこの数字に拘ってきた。バイクというパッケージングからくる気筒数の限界、人間が操れる機械の限界、そして環境に対する配慮、これまでに様々な壁にぶち当たりつつも、毎年毎年登場するニューモデルは、必ずそれまでの数値を上回るエンジンが搭載されている。人間が機械を作る限り、どんな足かせが加わってもエンジンは進化し続け、パワーはどんどん上がっていくだろう。
 バイクという特別な乗り物に乗っている人の多くが一度は気にかけ、そして多くの人が魅了されてしまう目に見えない最高出力。なんと現代最高峰のマシンでは、149・5kw(203ps)という数値を記録している。10年前、20年前では、誰も扱うことができないと考えられていた数字といってよい。しかし、現在はそれが誰にでも手に入り、そういう車両に街中でも乗れてしまうという何ともすごい時代になっているのだ!

トルクNo.1

トライアンフ ロケット3

トライアンフ ロケット3

排気量2294ccという乗用車並の排気量を持つトライアンフロケット3。トルクの数値も221N・mと、平均的な250cc単気筒モデルの約10倍もの数値なのだ。

221N・m(22.6kgf・m)

ホンダ ゴールドウイング

水平対抗6気筒エンジンを搭載するホンダ・ゴールドウイング。低回転から怒涛のトルクを発生するエンジンは、優雅なクルージングが可能。トルク型エンジンの代表格だ。

161.1N・m(16.4kgf・m)

ホンダ ゴールドウイング
ヤマハ XV1900

ヤマハ XV1900

デザインも圧巻のヤマハクルーザー。なんと2500回転でこの数字をたたき出すというから、その乗り味はさぞかしトルクフルなハズ。

155.1N・m(15.8kgf・m)

エンジンの特性が車両の個性を大きく左右する

 スロットルを全開にせずとも低速からグイグイと車体を押し出す力として、バイク乗りの間で話題になるトルク。このトルクも最高出力とともにバイク乗りとしては気になる数値だ。スーパースポーツや最高速度を重視したバイクとは違い、トルクが大きなエンジンは、ゆったりと余裕を持って走ることを求められるバイクで重視される数値といえる。
 今回、トップ3に入った車両を見てもそれは明らかだろう。もちろん、最高出力同様に必然的に排気量が大きくなればなるほど、エンジンの燃焼室で発生させた爆発力を大きく取り出すことができるために、大排気量車が有利になる。
 スーパースポーツやメガスポーツバイクが高回転域を駆使して最高出力を発生させるのに対して、ここに挙げた車両は、もっと低・中回転域で力強さを発揮する。それはすなわち、さきほど述べた『ゆとり』ということになるのだ。
 もしトルクが気になるのなら、ここに挙げたバイク以外でも比較してみると良い。その時は、まず同じ排気量の複数の車両を選んで、最大トルクの数値とその発生回転数を調べてみよう。そこに最高出力の数値を付き合わせてみれば、その車両のエンジンが高回転型なのか、それとも低・中回転型なのかの比較ができるようになる。
 そうやって少しずつエンジンの数値について興味を持てば、車両の見た目や他人の評価に惑わされない、自分だけの評価軸というものが出来てくるはず。

圧縮比No.1

カワサキ ZX-6R

カワサキ ZX-6R

発表されたばかりのZX-6Rは市販車としては最高の13.3:1というかなりのハイコンプ!あのデスモセディッチが13.5:1と考えると衝撃的な数値だ。

13.3:1

MVアグスタ F4

MVアグスタが誇るスーパースポーツF4。デザインでも性能面でも世界中に数多くのファンがいるイタリアの至宝と言える一台。いまだその性能は衰えていない。

13.0:1

MVアグスタ F4
BMW S1000RR

BMW S1000RR

同社のK1300R/Sと並ぶ13.0:1の数値は、BMWの気合の表れと言えるだろう。ちなみにこういったハイコンプ車の指定ガソリンはノッキング防止のためハイオクガソリンだ。

13.0:1

高性能エンジンの証それが圧縮比だ!

 エンジンのチューニングなどの話題で良く出てくる圧縮比という言葉。これが何を意味するか。簡単に言うと、エンジンの燃焼サイクルの中で、ピストンが一番下に来た位置(下死点)での燃焼室とシリンダーを合わせた容積Aと、ピストンが一番上に来た時(上死点)に来たときの燃焼室の容積B、このAとBの比が圧縮比なのだ。例えば容積Aが100ccで、Bが10ccならば圧縮比は10:1。Aが同じ100ccでもBが50ccならば圧縮比は2:1となる。
 圧縮比が高い、ということはそれだけ吸い込んだ混合気のエネルギーを大きくできるということ。それによってより強く爆発させることができるのだ。例えば、カスタムパーツなどでよく聞く『ハイコンプ(ハイコンプレッション)ピストン』とは、圧縮比を上げるためにピストンの頭を盛り上げて、燃焼室容積Bを小さくするためのものなのだ。
 とくにこの圧縮比はパワーを求めるスポーツ車などで大きくなる。つまりこの数値を見ても、エンジンの特性を垣間見ることが出来るというわけだ。ここでランクインする車両を見てもやはりスポーツ車が多いことからも、パワーを搾り出すためには、いかに圧縮比が重要なのかがわかるはずだ。

※パワーやトルクの数値は仕向地によって異なります。国内仕様はこの限りではありません。

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