76度という特異なバンク角を採用した新Eng.
V4ユニットながら従来の90度仕様とは異なる新設計のエンジンを搭載するのが、現行モデルのVFR1200Fだ。Vバンク76度という数値は、マスの集中をより高めるために採用されたもの。1次振動を消す工夫として、本来同じ位置にあるクランクピンを28度の位相配置に、シリンダーヘッドのコンパクト化には吸気バルブを直打式、排気バルブはロッカーアーム駆動というユニカムバルブトレインを採用するなど、カウルの下には凝った作りが隠されている。
乗り味はツアラーというよりスポーツモデル。フロントをしっかり路面に押し付ける感覚が常にともなう安心感ある設定。全開にすると身体が後ろにずれるほどパワフルだ。