「同じ排気量ならマルチが優勢」そんな常識が覆されたのも90年代のことだった。絶対パワーではかなわなくても、トータルな性能で考えたらマルチよりツインの方がいいんじゃないか、という結論に達したのである。事実、ツインのスポーツバイクはもの凄く増えた。
それまでマルチ一本だった日本のメーカーも、カワサキを除く3メーカーが、ビッグツインのスポーツモデルをこぞって開発。ロングセラーになることはできなかったが、それぞれが個性的でとても面白かった。