世界各国で人気者になっているモタード

オフロードモデル、そしてそれをベースにして作られるモタードは、ミドルクラスがメインだから面白いバイクがそろっている。だけど最近は環境問題などで走る場所が世界的になくなってきた。だから主流は完全にモタード。ここでもモタードを中心に話をすることにする。
モタードは、大きくふたつに分けることができる。ひとつは、レーシングマシン、もしくはそれに近いモデル。アプリリアSXVが、そのもっとも代表的な車種で、エキスパートライダーが乗れば素晴らしい速さを発揮するけど、反面ゆっくり走ると落ち着かないし走りにくい。恐ろしいほどにスパルタンだから、これを魅力と考えられる人向けのニッチなマシン。
反面、ストリートでの扱いやすさをとても重視しているマシンもある。KTMの690シリーズやハスクバーナのSM610、そして国産モデル。街なかもスイスイと軽快に走るし、ワインディングも軽い車体とパンチのあるエンジンで楽しい。
中古車でもタマ数は多いんだけど、モタードに使われている単気筒エンジンは、騒音規制などで古いモデルの方が速かったりすることもあるから、このあたりに注意が必要。
ロードスポーツと違って遊び道具のような感覚で乗ることができるのが、このカテゴリーの魅力。アクティブなライダーなら、モタード&オフがお薦めだ。

スズキDR-Z400S
- 最高出力:29Kw(40PS)/7500rpm
- 最大トルク:39Nm(4.0Kgm)/6500rpm
- 車両重量:130s
- 新車価格:69万900円
- 発売日:00年0月
400ccのシングルは、オン/オフ問わず高い性能を発揮する。林道から軽いコースまでこなすサスペンションと車体、そしてオンロードでのハンドリングも素晴らしいなど高い完成度を誇る。

ホンダXR400モタード
- 最高出力:22Kw(30PS)/7000rpm
- 最大トルク:33Nm(3.4Kgm)/5500rpm
- 車両重量:131s
- 新車価格:66万1500円
- 発売日:07年9月
空冷シングルエンジン搭載のモタード。ライバルDRに比べると車体がコンパクトでハンドリングがシャープ。空冷エンジンの軽さを生かして、軽快なフットワークでストリートを走る。

アプリリアSXV550
- 最高出力:--Kw(--PS)/--rpm
- 最大トルク:--Nm(--Kgm)/--rpm
- 車両重量:117s
- 新車価格:130万円
- 発売日:07モデル
市販されている中でもっとも過激なマシンがこれ。Vツインエンジンは軽い車体を恐ろしい速さで加速させる。ハンドリングもスロットルも中途半端な操作はまったく受け付けない。