ネイキッドみたい?いやいや全然違うんです

最近日本とヨーロッパの両方で、とっても人気なのが、このカテゴリー。なにしろパフォーマンスが高くて扱いやすく、高速道路の移動も楽という欲張った作り。1台でなんでもこなせるんだから人気になるのも当たり前。
ビッグバイクの場合、スポーツツアラーは専用に設計されることが多い。だけどミドルクラスの場合は、多くがネイキッドをベースにカウルをつけただけ。安易な感じがする? じつはこれだけでずいぶんマシンのフィーリングが変わる。
メーターやライトがフレームマウントになればハンドリングはより素直になり、カウルの装着でフロントが重くなるために安定感も増すから、ほとんどの場合、落ち着いて乗りやすくなる。マシンによっては、ネイキッドとカウル付きでセッティングを変える場合もあって、こうなると、まるで別モノ。
このカテゴリーは、高速道路2人乗り解禁以降、増えてきたため、ネイキッドに比べると中古車市場でも、あまりタマは多くない。しかし、乗っている人の年齢が比較的高く、大事にされているマシンが多いようだ。
ヨーロッパと違って日本の場合は「移動する時の速度が低いからカウリングなんて必要ないだろう」なんて意見もある。でも長時間乗ってみりゃ明らかに疲れ方が違う。人それぞれだけれど、快適性を考えたら、絶対カウル付きだ(と個人的には思うぞ)。

ヤマハFZ6フェザーS2
- 最高出力:72Kw(98PS)/12000rpm
- 最大トルク:63.1Nm(6.4Kgm)/10000rpm
- 車両重量:186s
- 新車価格:88万2000円
- 発売日:08モデル
ヨーロッパのベストセラーがフェザー。エンジンはR6ベースだから、その走りは極めつけに鋭い。それでいて乗りやすさに優れ、毎日の通勤も十分にこなす信頼性とフレキシビリティを持つ。
ヤマハ FZ6フェザーS2(南アフリカ仕様)
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カワサキZRX
- 最高出力:39Kw(53PS)/11500rpm
- 最大トルク:37Nm(3.8Kgm)/9000rpm
- 車両重量:187s
- 新車価格:67万950円
- 発売日:07年12月
80年代の名車、ローソンレプリカをイメージしたデザインが人気のZRX。しかし見た目はレトロでも走りの性能は最新鋭。性格はツアラーというよりもネイキッドに近い。