メインとなるのは600クラスの逆輸入車

ミドルクラスのスーパースポーツといえば、以前は2スト250か400マルチだった。でも今は輸出車が中心。排気量も600t。じつはこいつらがとんでもなく速い。ヨーロッパではレースでの成績が販売に直結するから、どのマシンもスタンダードで「勝てる」ポテンシャルを身につけている。そのパフォーマンスたるや、リッターマシンも真っ青。ラップタイムなんてほとんど変わらないばかりか、600の方が速いなんてことだってある。
そんな過激マシンも最近はちょっと傾向が変わってきた。圧倒的な速さはそのままで、初心者にも乗りやすくしようというのだ。少し前なら、そんなことはとうてい無理だったのだが、最新の技術の進歩が、これを可能にしてきている。乗りやすいだけでじゃなくて、より多くの人に楽しんでもらえるマシンになってきている。
このように日進月歩で進化するマシンの場合、新しい方を選んだ方がいい。ビギナーなら、なおさらだ。しかし、CBR600RRでは「ひとつ前のモデルの軽快なハンドリングの方が好き」なんて人もいる。このあたりはスーパースポーツが得意なショップに相談するといいだろう。
600スーパースポーツっていうのは、言ってみれば世界一を誇る日本のオートバイメーカーの技術力が結集した乗り物。その感動的超高性能、一度体験したら忘れられなくなるぞ!

スズキGSX-R600
- 最高出力:89Kw(PS)/12400rpm
- 最大トルク:--Nm(--Kgm)/--rpm
- 車両重量:165s
- 新車価格:121万8000円
- 発売日:08モデル
モデルチェンジを受けたばかりのGSX-R。低中速トルクアップしたエンジンと低いシート高で、とても乗りやすい。パワー特性をハンドルのスイッチで変更できるS-DMSも装備している。

ホンダCBR600RR
- 最高出力:51Kw(69PS)/11500rpm
- 最大トルク:51Nm(5. 2Kgm)/8500rpm
- 車両重量:187s
- 新車価格:107万6250円
- 発売日:07年5月
唯一、国内仕様を出しているのがホンダのCBR600RR。エンジンは日本の事情に合わせてチューニングされている。ハンドリングは安定感が高く、安心して走ることができる。

ヤマハYZF-R6(カナダ仕様)
- 最高出力:92.3Kw(123.7PS)/14000rpm
- 最大トルク:65.3Nm(6.65Kgm)/10500rpm
- 車両重量:166s
- 新車価格:115万5000円
- 発売日:08年モデル
過激な特性で知られるヤマハのR6も高性能化に拍車をかけながら扱いやすさを追求して一新された。電子制御スロットルに可変吸気管長機構を装備したハイテクマシンだ。

カワサキニンジャZX-6R
- 最高出力:--Kw(--PS)/--rpm
- 最大トルク:--Nm(--Kgm)/--rpm
- 車両重量:167s
- 新車価格:109万2000円
- 発売日:08年モデル
スーパースポーツを超えたコーナーリングパフォーマンスを目指して開発されたZX-6R。600クラスのパワーに小排気量マシンの鋭さを融合させたマシン作りが特徴。