INTER MOTO 2006 ドイツ・ケルンショー完全チェック |
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1988年からドイツのミュンヘンメッセで始まった
インターモトはヨーロッパ最大の2輪車専門ショー
隔年開催され第5回目となる今回からは
大幅にリニューアルされたケルンメッセに会場を移しておこなわれた |
ヨーロッパ最大の
2輪専門ショーに感動

96年までケルンメッセは自転車も含めた世界最大の2輪車ショーだったIMFAが開催されていた展示会場だ。欧州のほぼ中心に位置する好立地もあって、今回の観客動員は10月11〜15日の5日間で18万7000人に上り、前回より約20%の観客増員を記録した。
中国企業の躍進ぶりやATVの人気向上、バイクはアメリカンの人気定着を始め、モタード系、さらには600&1000ccのスーパースポーツが非常に元気よく、新しいトレンドを築いたスーパーネイキッドの台頭も含めて、活気に満ちあふれた内容には改めて感慨深いものがあった。
実際に何を買おうか物色を目的に会場を訪れる観客も多い。そこには老若男女を問わず家族連れの姿も多いのが特徴だ。会場も単なる製品展示にとどまらず、エンターテインメント性に富んだ出展内容は多くの観客を楽しませていた。
外会場でも様々なイベントが開催され、観るもよし、参加するのもよしと盛りだくさん。バイク未経験者でも楽しませてくれる場の多いことが印象深い。会場通路やレストランには、たくさんの生花が飾られ休息の場を提供する配慮にもセンスの違いが披露されていた。 |
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スロットルカー? ならぬバイクに興じる親子。こうした笑顔のシーンが、会場のアチコチで見かけられたのも印象的だった。 |
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なんと360/30R-18サイズの後輪に驚き。UGT Bikes が出展した過給器付きのR-1 改。本当に走れるのか!? だけど凄い迫力だ。 |
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ハンダごての要領で樹脂部品の補修に役立つアイテムの実演展示。個人的にも手に入れておきたい。なかなかの優れ物と思えた。 |
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BMW のボクサーツインエンジンオリジナルのフレームに搭載。ユニークなカバードフォルムが未来的なデザインを醸し出す。 |
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いかにもドリーミーなシーンが描かれたデザインスケッチ。未来のスクーターは、こんな形になるのかもしれない。 |
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ケルンメッセ会場を結ぶ通路スペースを利用して未来デザイン展も行われていた。多方面で活躍するプロの作品がほとんど。多くはスケッチのみの出展だが、中には実車やスケールモデルの展示もあって、注目を集めていた。ユニークで楽しい作品が多く、じつに興味深かったが、今回は2点だけを掲載した。 |
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BMW のRでジャックナイフターンを決める妙技。この他アメリカンモデルでもトリックライディングを披露。フリースタイルには日本の4 メーカー製マシンが登場していた。 |
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ユニークな特殊マシンでジャックナイフをするとそのままグルリと前方回転。別会場ではドリドリのバトルが展開されるモタードレースが開催されていた。 |
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取材はじつに3日半を費やした。展示ホールの広さも驚きだが、屋外のスペースもフルに活用され、さまざまなイベントが盛りだくさん。フリースタイルのジャンプが披露されていると思えば、モタードのレースが行われていたりする。どれもチャンピオンクラスの一流どころのライダーばかりだから、迫力があるわけだ。ストッピーやウイリーターンを間近で見られただけでも得した気分。 |
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日本のショーと決定的に異なるのは、観客を楽しませてくれるエンターテインメント性に富んでいることだろう。各社のニューモデルが展示されているだけでなく、バラエティに富んだ出展内容の数々は、観る者を飽きさせない。
大手主力企業の展示ホールが広くちらばっているので、全部を観るには隅から隅まで回る必要があるが、そのなかにビンテージバイクのコーナーがあったり、カスタムバイクのコンテスト、あるいはファッションショーが開催されていたりで、退屈することはない。
用品やパーツ関係の展示も盛りだくさん。バイクに乗って詰めかけるライダーはもちろん、バイクに乗っていない人でも楽しませてくれる内容が多いのだ。
屋外スペースでは、見せるイベントだけではなく、参加型のイベントも多く、子供もバイクやATVに乗れる機会が得られる。まったく乗れない人には、インストラクターが懇切丁寧に初のバイク体験を手助けしてくれるのだ。
たっぷりと観て回るには、3日はかかる感じ。海外(とはいっても、陸続きなのだが)から来る人にはキャンプ場もあるし、市内の電車がタダで乗れたり、まさにサービス満点のイベントなのだ。 |
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