2025/02/24 16:55:14 更新【スクーター オイル交換】ヤマハトリシティ125 エンジンオイル交換ヤマハ トリシティ
エンジンオイル交換と定期点検でヤマハの3輪スクーター、トリシティにご入庫いただきました。

フロント二輪がもたらす、特に雨天時における絶大なる安心感。 急ブレーキやコーナーリング時にも確実に路面をグリップしているという安心感はライダーにゆとりを与えてくれます。 反面、125ccの原付スクーターとしては重さを感じます。 発進加速時にはエンジンの高回転域でクラッチが繋がるようにセッティングされており、発進時にもたつきは感じませんが、それなりにエンジンへの負担は多そうです。 その為にも小まめなオイル交換は必須です。 トリシティのエンジンオイル容量はわずか800cc オイルフィルターも備わっていません。 つまりかなり早いサイクルでオイル交換を実施する必要があります。

エンジンオイル交換をしながら各部の点検を実施します。 オーナーによると寒い朝などは始動時にセルモーターの周りが弱く、バッテリーの電圧が低下しているようだとのこと。 テスターで診断したところ、バッテリーの性能を表すCCA値は正常だったものの電圧は低めでした。 このところあまり乗っていなかった…というオーナーのお話しもありましたし、寒さによりバッテリー自体が性能を発揮しにくくなっている状況を考えると補充電をした方がよさそうです。 CCA値は低くないので補充電したあとに、今日のお帰りに少し遠回りして走行充電してもらえば問題なさそうです。 オイル交換中に補充電をします。

ヘッドライトやブレーキランプと言った灯火類の点検やホーンが鳴るかを確認。 前後のタイヤ空気圧は…少し低めでしたので補充。 車体を下からのぞき込んでライトをあててサスペンション摺動部の錆やオイル漏れを点検。 エンジンもオイル漏れなどがないかを確認。 車両各部を点検していくと… あ! フロントタイヤにネジが突き刺さっています!

トリシティはチューブレスタイヤです。 釘などの異物が刺さっていても急には空気は抜けません。 もちろん少しずつ抜けていきますので定期的な空気圧点検をしましょう。 前後の空気圧を測定した際に、どちらかだけが著しく空気圧が低下している場合はパンクの可能性があります。 チューブレスタイヤは異物が刺さっても急に空気は抜けませんので、お出かけ先で異粒が刺さっているを見つけても慌てずにガソリンスタンドなどで空気を補充し修理可能なショップへ向かいましょう。 その場で異物を抜くと、一気に空気が抜けてしまい自走できなくなるので注意しましょう。

しっかりとささっているネジ… タイヤ側面だと修理できませんが、この路面と接地する箇所なら修理は可能です。 ネジを抜いてみると… 空気は抜けてきません。 どうやら貫通しておらず、パンクはしていないようです。 よかったよかった。

ひととおりの点検とオイル交換を終えたら洗車して作業終了です。 洗車時には車両各部を触れることにより「触診」することができます。 サービスで洗車するのではなく、点検を目的とした洗車です。 車両各部に触れることにより部品やネジ類のゆるみ、脱落、欠品に気づけます。 点検ができて車両が奇麗になる オートバイの洗車は良いこと尽くめですね。 オートバイは奇麗にして乗りましょう!