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2025/01/27 18:14:55 更新【スクーターベルト交換】ホンダPCX ドラブベルト/ウェイトローラー/スライドピース交換(駆動系オーバーホール) タイヤ交換ホンダ PCX

作業実施日 2025/01/27

駆動系消耗品(ドライブベルト/ウェイトローラー/スライドピース)と、リアタイヤの交換でホンダPCXにご入庫いただきました。

ミッツ・ハーのご近所に引っ越してこられたお客様で初のご来店。 もともと開催地方でご購入された車両ですので、メンテナンスをしてくれるショップを探されていたそうで、当店をご用命いただきました。 ありがとうございます。 走行距離が約20,000キロの車両でオイル交換等の定期整備はしていたものの、リアタイヤの交換とドライブベルトの交換、オイル交換、更に各部の点検をご依頼いただきました。 走行距離20,000キロですがドライブベルトはもう少し早めに交換した方が良かったですね。 12000〜18000キロ毎の交換がおすすめです。 乗りかたや走るシチュエーションによって摩耗の仕方が変わります。

ドライブベルトは切れると駆動力がゼロになって走れません。 ケース内にあるため普段は目にしないので、その存在を知らない方も珍しくありません。 エンジンの駆動力をベルトを介して後輪に伝えています。 自転車と同じで、ペダルで漕いだ駆動力をチェーンで後輪に伝えているのと同じです。 チェーンと異なるのはメンテナンスが楽なこと。 基本的には交換時期までメンテナンス不要です。 チェーンの場合は適宜注油が必要ですし、使用するほど摩耗して伸びるので調整が必要です。 ベルトの場合はこれらのメンテナンスが不要なため、普段は目にしないケース内に納められているのです。

ノーメンテナンスでOKと言っても無交換というわけにはいきません。 徐々に摩耗していきますし、劣化すれば破断…切れます。 切れたらチェーンが外れたときと同じように、自転車ならいくら漕いでも前にすすまないのと一緒で、エンジンがどれほど調子が良くてもオートバイは前にすすみません。 ケース内で目にすることもありませんし、そもそも目で見てもどれほど摩耗しているかがわかるものでもありません。 なので走行距離で管理してください。

ベルトと一緒に変速を担う「ウェイトローラー」と「スライドピース」も交換してください。 エンジンの回転数や速度に応じて動く「プーリー」という部品があります。 これはエンジンに連動して回転し、内部のおもりが遠心力でどうする仕組み。 このおもりが「ウェイトローラー」で、プーリが動く際に金属同士の接触を防ぐための緩衝材が「スライドピース」 ウェイトローラーは樹脂で覆われた丸いおもりですし、スライドピースも樹脂製。 つまり摩耗しますのでベルトと同時に交換します。

取り外したウェイトローラーを新品と比べて点検すると、一部が平らになっている箇所がありました。 転がりながら遠心力で動くウェイトローラーですが、その際に一部だけがこすり削られて平らになることがあります。 こうなるとスムーズに変速しなくなります。 スクーターにもちゃんと変速機があるのです。 無段変速機です。 スムーズに変速しないと、いつまでも低速ギヤで走りつづけることになりエンジン回転数の割には速度がでない…そして燃費悪化ということもあります。 逆に発進時も常に高速ギヤだとぜんぜん加速してくれないというトラブルも。 ベルト交換時には必ずウェイトローラーとスライドピースも交換しましょう。

オーナーは学生さんですし、実用車ですからできるだけ予算を抑えるためにベルトとウェイトローラーは社外品を用意します(スライドピースは社外品が無いため純正品を用意しました) NTBというブランドで純正部品に匹敵する品質で評判です。

安全、安心に使える高い品質の部品で、さまざまな車種の純正互換品が販売されています。 基本的には形状は当然ながら、素材や耐久性等も純正と同等レベルという優秀な部品です。 もちろん、当店は純正部品の取り扱いもありますので、お客様と相談の上で部品を取り寄せるのですが、様々な社外部品の中でもNTBは安心してお客様にご案内することができます。

ベルト、ウェイトローラー、スライドピースの駆動系消耗品3点セットを交換したらケースを閉じて作業終了。 引き続きリアタイヤの交換をを行います。

スクーターのリアタイヤ交換はマフラーを外す必要があります。

50ccの場合はマフラーだけで良いのですが、50cc超で大き目の車両はスイングアームもありますのでこれも外します。 マフラーとスイングアームを外したら車体からホイールを取り外します。

ホイールを外すとリアブレーキやドライブシャフトが見えますのでしっかり点検。 普段は目にすることのできない箇所ですから、こうしてホイールを外した時には必ず点検し、必要なら整備を行います。 今回も清掃の上、ブレーキのカムやシャフト部分にグリスを塗布します。

ホイールからタイヤを外した際にはチューブレスバルブも交換します。 スナップインバルブと言う空気を入れる箇所です。 チューブレスタイヤはホイールとタイヤが密着して空気が漏れないようになっています。 自転車やスポークホイールタイプのオートバイなどは内部にチューブが入っていますが、チューブレスはそのとおり入っていません。 タイヤとホイールの気密性が重要になります。 ウィークポイントがこのチューブレスバルブ。

一般的なスナップインバルブは根元がゴム製です。 振動を吸収するというメリットがありますが、ゴムですので経年劣化で硬化します。 主に紫外線の影響でひび割れも発生させます。 硬化したチューブレスバルブに空気を入れようと力を加えると…ポキリと折れてしまうことがあります! こうなると一気にタイヤの空気が抜けて走行不能に。

チューブレスタイヤは釘などの異物がささっても、それを抜かなければすぐに空気は抜けません(刺さり方によっては抜けますが) その為、空気圧が低下しパンクに気づいた場合でも、一時的にガソリンスタンドなどで空気を補充すればしばらく走行することが可能で、オートバイ屋さん乗っていくとができます。 しかしチューブレスバルブが破損すると一気に空気は抜けるので自走もできなくなります。 チューブレスタイヤ(ホイール)のメリットがなくなってしまうのがチューブレスバルブの破損。 チューブレスバルブはタイヤ交換時の手順でホイールからタイヤを外して交換する必要があるので、トラブルが起きてから交換するとなるとタイヤ交換と同じ手間がかかります。 余計なトラブルや手間、費用を抑えるためにもタイヤ交換時にはチューブレスバルブも同時に交換しましょう。

新旧のタイヤを並べると一目瞭然。 というか少し減りすぎですね。 もう少し早く交換しないと危険です。 特にスクーターはリアタイヤのほうが摩耗が早いのですが、フロントタイヤに比べて気付きにくいお客様が多いようです。 定期的にタイヤの空気圧を点検する必要がありますが、その際に必ず摩耗状況も点検しましょう。

最後のエンジンオイルも交換し、車両各部の点検を終えれば作業終了です。 これで安心して快適に走れますね。

対象車両情報
メーカー・ブランド
ホンダ
車種
PCX
作業実績タグ

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