2024/11/02 18:42:51 更新【スクータータイヤ交換】ベスパLX125 タイヤ交換ベスパ LX125
タイヤ交換でベスパLX125にご入庫いただきました。
あまり乗っていなかったらしく、タイヤの摩耗以上にひび割れなどの劣化がひどく交換することにしました。
溝はほどほどに残っているのですがオートバイのタイヤは編摩耗しやすく、このタイヤも要交換状態でした。
偏摩耗以上にひどかったのはタイヤの劣化による硬化と、紫外線などに影響を受けて生じたオゾンクラック… いや、オゾンクラックとうには深く大きすぎるひび割れです。 きっかけは細かなオゾンクラックだったのかもしれませんが、その後タイヤの劣化によりどんどんとヒビが大きく深くなったのだと思います。
内部から確認すると、幸いにもひび割れはタイヤを貫通していませんでしたがこれだと空気圧を高くして走行すると裂けてきそうですね。 それ以上にひどかったのはカチコチに硬化しているタイヤの状態。 タイヤをホイールから外す際には難儀するほどでした。 ここまで硬化していると、今度は空気圧が低下して走行した場合にはひび割れが更に大きくなりそうです。 新品と比べると、比較的硬めのゴム質のミシュランタイヤがとても柔らかく感じるほどです。
ベスパのフロントサスペンションは片持ち式ですのでタイヤ交換が容易です。 ホイールを外すとディスクブレーキを点検することができますので、わすれずにブレーキパッドの残量を確認します。
リアホイールは他のスクーターと同じようにマフラーを脱着する必要があります。 こちらもホイールを外した時にだけブレーキの点検が可能になります。 必要に応じて清掃やグリスアップを行います。
タイヤ交換のご依頼だとしてもタイヤ交換だけをすれば良いわけではなく、このタイミングでなければ点検できない部分をしっかりと確認します。 もちろん必要であれば整備、調整、場合によっては部品交換を行います。 ベスパの場合はタイヤ交換だけなら1時間ほどお待ちいただければ作業完了となりますが、部品交換が必要となった場合は(その部品の在庫が当店になければ部品を)発注する必要があるため、そのまま車両をお預けいただくことになりますので予めご了承ください。 不具合を見つけてしまったのに、そのまま手つかずにして見なかったことにすることもできませんのでご容赦くださいね。
タイヤの空位を注入するチューブレスバルブもゴム製品です。 経年劣化で硬化しますしひび割れもします。 硬化しているバルブに空気を入れようと力を入れるとぽっきり折れてしまうこともあります。 折れれば空気は瞬時に抜けて走行不能となります。
チューブレスバルブはタイヤを外して交換する必要があります。 外出先で破損させれば走行不能となりますし、交換時には工賃もかかります。 タイヤ交換時なら工賃も省略できますので、タイヤ交換時にはチューブレスバルブの同時に交換しましょう。
今までのカチコチに硬化していたタイヤでは急制動(ブレーキ)時にスリップする可能性がおおいにあり危険でした。 それだけでなく恐らくハンドルが取られるなど、かなり操安性に影響があったと思います。 新しいタイヤならスリップのリスクが軽減され、乗り心地や操安性も改善します。 タイヤは命を乗せて走っている。 タイヤはこまめな点検はもちろん、早めの交換を強くおすすめします。 今回交換したミシュランタイヤのみならず、ミッツ・ハーでは使用用途やご予算に応じてお客様に最適なタイヤをご提案いたします。 どうぞお気軽にお問い合わせください。