2024/06/21 19:46:31 更新【スクータータイヤ交換】ベスパLX125 タイヤ交換ベスパ LX125
リアタイヤの交換でベスパLX125にご入庫いただきました。
数日前からスローパンクチャーのような症状が出ており、3日毎に空気圧を補充しているとのこと。 空気が抜けてくるとタイヤ側面のひび割れも目立つようになってきたとのことでパンクの修理ではなく交換をご用命いただきました。
見た目は溝もあるのですがスリップサインという摩耗限界を示す個所も露出し始めており、交換には良い頃合いです。
マフラーを取外し、ホイールを車体から取り外します。 現在使用しているタイヤはミシュランのパイロットシティ。 なんか懐かしい銘柄です。 既に廃版となっており、後継となる現銘柄はシティグリップ2 タイヤサイズは120/70-10です。 このサイズはほとんどベスパ専用ともいっていいサイズで、国内メーカでは合致するものがありません。 ミシュランの他、シンコー(日本)やマキシス(台湾)くらししか選択肢はありません。
ホイールからタイヤを外し、旧いチューブレスエアバルブ(空気を入れる部分)を切り取って外します。 ここはゴム製品ですからずーーーっと同じものを使い続けると劣化して破損します。 空気を入れるときに力を加えたらポキッと折れることも珍しくありません。 そしたら折れた瞬間に空気は抜けて走行不能。 チューブレスバルブを交換するためにはタイヤ交換時と同じようにタイヤを外す必要があり、余計な費用も発生します。 従ってタイヤ交換時にはチューブレスバルブも同時に交換しましょう。
チューブレスバルブを交換し、新しいタイヤをホイールに組み込みます。 タイヤは回転方向が決まっていますので組むときに間違えないようにしましょう。 (回転方向が決まってないものもあります) 組み終えたら空気を充填し、指定空気圧に調整すればOK
ホイールを車体に装着する前にはブレーキ等を点検します。 ホイールを外した時にしか見えない箇所はこういう機会に念入りに点検し、必要なら清掃しグリスアップや注油を行います。
タイヤ交換だからといってタイヤ交換以外をしないということはありません。 用品店さんだと省略しそうですが、バイク屋さんなら各部も点検し整備します。 ホイールを装着したらマフラーも戻します。 これが…苦戦します。。。 このベスパってマフラーの装着が難しいんです。 難しい作業ではないのですが、フランジナットを留める部分に工具がストレートでは入らず、手も入れにくい個所。 指先に集中しながら苦戦しながらナットを取り付けます。 フロントタイヤの交換(ホイールの脱着)はどんなオートバイより楽ちんなんですが、リアは大苦戦するのです。 四苦八苦しながらマフラーを装着し作業終了。 せっかくリフトで車体を持ち上げたのですから下回りを含めてあちこちを点検しましょう。
今回装着したのも今まで使っていたのと同じミシュラン。 後継モデルとなるシティグリップ2です。 雨天性能などに定評のあるミシュランです。 今回はミシュランのタイヤをご用意しましたが、国内に流通しているほとんどのメーカーのタイヤを当店では取り扱っています。 グリップの良いタイヤ、雨に強いタイヤ、耐久性や予算…お客様の使用方法などをお伺いしながら最適なタイヤをご提案・ご用意します。 どうぞお気軽にご相談、ご用命ください!